債券相場は大幅安となり、新発40年債利回りが2.76%と過去最高、また新発10年債と新発20年債の利回りも2011年以来の高水準を更新した。先週末発表の米雇用統計が予想を上回り、米長期金利が一段と上昇したことが背景。売り先行後は、日銀金融政策決定会合を来週に控えて利上げ観測がくすぶる中、この日行われた氷見野副総裁の発言が注目され神経質な展開が続いた。氷見野副総裁は午前の講演で、来週の決定会合で「利上げを行うかどうか議論し、判断したい」と発言、また午後の会見では、トランプ米次期大統領の20日の就任演説や消費者物価などをみて判断する考えを示した。同日行われた5年債入札は利回りの上昇により需要が喚起され、順調な結果となった。
【メモ】
☆氷見野副総裁講演「最近の金融経済情勢と金融政策運営~神奈川県金融経済懇談会における挨拶~」
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250114a1.pdf
☆5年債入札(175回、CPN0.9%)落札結果
最低落札価格100円10銭(0.876%)、平均落札価格100円11銭(0.876%)、応札倍率3.82倍(前回4.42倍)、(事前予想価格100円10銭)
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