1月の小型株効果って実在するの?

1月の株のアノマリーに小型株が強いというものがあります。話にはよく聞きますが本当でしょうか?調べてみます。

TOPIXと東証2部指数の対比

TOPIXと東証2部指数を使って調べます。この二つを使うのは一番数値が長く取れるという点からです(1961年からのデータが利用できます)。ここではTOPIXを大型株指数、東証2部指数を小型株指数として考えます。

ここでは月足を使い、各指数の前月比をまず作成します。そしてその前月比の比較を行います。小型株の強弱を見るために小型株の前月比から大型株の前月比の差を利用します。その差の動きを見たのがチャート1です。これでは感覚としてとらえにくいため、実際の差を見たものを表1として掲載しました。

もちろんこのような数値を見ても良く分かりません。そこで、まずは1月のパフォーマンスだけ抜き出し図表化してみました(チャート2、上)。統計数値を見ると、平均は2.07%、標準偏差は4.06%、25パーセンタイル値は0.19%、50パーセンタイル値は2.21%となっています。75%の数値でプラスになっていることが分かります。

次に1月以外のパフォーマンスも同様に見てみました(チャート2、下)。同様に統計数値を見ると、平均は0.05%、標準偏差は4.02%、25パーセンタイル値は‐2.53%、50パーセンタイル値は‐0.17%となっています。

ここから1月は小型株が相対的に強いことが分かります。

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表1 クリックで拡大します

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