株式市場概況
TOPIX指数は前日比+10.24ポイント(+0.7%)の1477.2ポイントで一日の取引を終えました。前日はイタリアの国民投票を受けて下落しましたが、欧米株が堅調に推移したことから、強い展開となりました。しかし、依然として上値では利食い売りの動きが目立ち、丁利付きの高値からは下落しました。
セクター別で上昇したのは海運、鉄鋼、非鉄などインフラ投資が始まれば需要が高まりそうなセクターでした。下落は依然買いが目立った食料品、原油価格上昇の影響から陸運、紙パなどとなりました。スタイルインデックスでは東証2部が上昇率トップとなりました。これは寄与度トップのシャープ(6753)が前日比16円高の208円と大きく上昇した影響でした。シャープは東証2部の中では時価総額が飛び抜けて大きく、指数のウェイトは10%、指数上昇の61ポイントのうち、38ポイントがシャープ寄与による上昇でした。小型グロースは依然として弱く、マザーズ指数のみが前日比でマイナスとなりました。
経済指標では毎月勤労統計‐現金給与総額(前年比・10月)が発表されました。発表値は+0.1%でしたが、前回発表分が0.2%→0%となり、予想を下回る結果となりました。今晩米国で発表される経済指標では耐久財受注が注目されます。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比-3.82ポイントの898.94ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は107(48.6%)、下落銘柄数は102(46.4%)、変わらずは11(5.0%)、騰落レシオ(25日)は85.11、売買代金は前日比113億円の919億円となりました。
下落寄与度上位銘柄はフィンテック グローバル(前日比-43円、終値116円)、CYBERDYNE(前日比-38円、終値1428円)、イグニス(前日比-800円、終値8810円)となり、上昇寄与度上位銘柄はオンコセラピー・サイエンス(前日比16円、終値271円)、ミクシィ(前日比35円、終値3815円)、メタップス(前日比358円、終値3300円)、売買代金上位はメタップス、オンコセラピー・サイエンス、モブキャスト(前日比-7円、終値1215円)となりました。
オンコセラピー・サイエンスは、塩野義製薬にライセンスアウトしているがん特異的ペプチドワクチンの食道がん患者を対象としていた第Ⅲ相臨床試験に関して、試験進捗に伴う収益が発生したと午前中に発表したことで上昇しました。
フィンテック グローバルは「ムーミン」のテーマパークの開業延期を発表し、急落しました。
マザーズ先物は前日比-2.5ポイントの901ポイントで一日の取引を終えました。出来高は508枚でした。
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