6月の第3週の株式市場は、前週末に発表された米国CPIの強い数値からFOMCでの大幅利上げが意識され、日経平均▲6.69%、NYダウ▲4.79%、ユーロストックス50▲4.47%と大幅安になりました。
CPIの結果を受け、市場予想は+50bpから+75bpに引き上げられ、結果、6/15のFOMCでは市場予想通り+75bpの大幅利上げとなりましたが、週前半、利上げ幅拡大を織り込む際の株安によりS&P500指数は高値から20%以上下落しベア相場入りとなりました。
CMEの30日物FF(フェデラル・ファンド)金利先物からは、7月会合+75bpの利上げで一気に長期的な目標金利水準であるロンガーラン金利 2.50%へ引き上げたあと、9月、11月の会合では+25bp利上げとスローダウンすることが予想されており、次回7/13のCPI次第ながらも、ひとまずはFRBの急激な金利引き上げを織り込んだ形に見えます。
CME FedWatch Tool
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html
1945年以降、S&P500がベア相場入りしたのは日の株価を100とした比較チャートを見ると、ベア入り後はやや一押し下げた後緩やかな反発局面に入っていきます。今回の下落局面に当てはめると、中央値は3672pt、標準偏差バンドは3505pt-3943ptとなり、金曜終値の3674ptがちょうどレンジ中央になります。
日経平均も今年3月安値24681円と6月高値28389円の仲値26535円に近く、今後の世界的な株価動向が過去のS&P500のパターンを踏襲するなら、足元の相場下落でインプライドボラティリティが大きく上昇していますので、ストラドル売りに妙味がありそうです。