5月の第1週の株式市場は、NYダウ▲1.14%、日経平均も▲4.34%と反落となりました。
日経平均は前週比で一時1909円安と大幅安になり、急落の背景としては米国インフレ進行による「経済成長の減速」「FRBの早期利上げ」懸念と報道されていますが、CPI発表に先出5/10月曜から株価は下落し始めており、今回の直接的な下落要因は不明といえるでしょう。
アルケゴス問題によるプライムブローカーのレバレッジ規制強化に伴い、ヘッジファンドのポジションアンワインドが発生という報道がもしあればそちらの方がもっとわかりやすいという印象です。
下落理由があやふやなまま急落していくパターンとしては、2015年のチャイナショック初動時と似ています。当時も急落の初期にはこれといった報道はなされないまま、下落がひと段落した段階で中国発の不況とと報じられ、チャイナショックと後から呼ばれるようになりました。比較チャートでは目先15%強の下落となり、5月中に安値25366円まで下落と見られ、下落トレンドが続くならば、目先、200日線26364円がサポートとして意識されそうです。
ただし米国VIX指数は株価急落前の安値16.68から28.93まで急騰後、週末には半値以下の18.81まで押しており、ひとまずは急落の局面は終了したように見えますので、指数ロングをメインにリスクヘッジには1552 VIX-ETFの買いという組み合わせがよさそうです。