債券相場は反落した。米景気の回復期待を背景に米金利高懸念が根強く残る中、前週末に日銀黒田総裁の発言を受けて長期金利が大幅低下した反動もあり、売りが優勢の展開となった。また、日銀の雨宮副総裁講演がこの日の夕方にオンラインで講演を行い、「緩和効果が損なわれない範囲内で金利は上下に動いてもよい」との見解が伝わり、先物3月限は夜間取引で、再び151円台を割れる動きとなっている。(17:30)
【メモ】
☆日銀雨宮正佳副総裁主な発言(引用元:Bloomberg news)
「より効果的で持続的な金融緩和実施していくことが課題」
「緩和効果が損なわれない範囲内で金利はもっと上下に動いてもよい」
「必要な時に長短金利の引き下げを的確に行う方針」
「さらなる低金利は、金融仲介機能に影響を及ぼす可能性がある」
「長短金利の引き下げは、金融仲介機能に及ぼしうる影響にも配慮しつつ実施できるようにしておくことが適当」
「市場機能と金利コントロールの適切なバランスに工夫余地」
「現在はイールドカーブ全体を低位で安定させることが重要」
ETF買い入れに関して:
「局面による効果の違いをさらに分析する」
「必要な時に思い切って積極的な買い入れを行うことで、最大限の効果を上げる運営を行っていくことができないか考えたい」