11月第3週の株式市場はNYダウ▲0.73%、日経平均+0.56%、ユーロストックス50指数+1.04%と小幅なレンジでまちまちな動きとなりました。新型コロナウィルスへのワクチン開発報道が相次ぎましたが、市場は食傷気味か、反応は限定的なものとなりました。
米国市場の株価はやや上値が重くなり、1980年と同じ軌跡となっており、目先やや修正局面が予想されます。第3週中の株価下落時の市場コメントはおおむね新型コロナウィルスの拡大懸念とされていましたが、11/20に報じられたFRBの緊急プログラムの一部が失効するニュースにはやや注意が必要です。
(Bloomberg) パウエル議長、FRBは未使用資金を財務省に返還へ-要請に応じ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-20/QK47H0DWLU6901
ただし、半導体が主力の台湾加権指数は+3.34%、コモディティではWTI先物+5.03%、ロンドン銅先物+4.22%と景気敏感な商品は上昇しており、ワクチン開発後の景気回復期待は強く、株式市場のもたつきも利食い売りやアロケーションの変更など一時的な要因と思われ、引き続き下落局面ではプット売りがよさそうです。