マザーズ市場概況
東証マザーズ指数は前日比+26.3ポイントの944.81ポイントで取引を終えました。上昇銘柄数は175(80%)、下落銘柄数は34(15%)、変わらずは11(5%)、マザーズ市場の騰落レシオ(25日)は97.6、売買代金概算は701億円と前日比で+52億円となりました。
本日の日経新聞の朝刊1面で、厚生省が人工知能を使い、高い効果の見込める画期的新薬の開発を後押しすると報じたことからバイオ関連銘柄が強く、マザーズ全体の上昇を後押ししました。
指数上昇寄与度上位銘柄はそーせい(4565、前日比+510円、終値17,760円)、エナリス(6079、前日比+198円、終値1,315円)、CYBERDYNE(7779、前日比+42円、終値1,634円)、下落寄与度上位銘柄はアンジェスMG(4563、前日比-5円、終値280円)、オークファン(3674、前日比-48円、終値1,371円)、エニグモ(3665、前日比-26円、終値1,920円)、売買代金上位はそーせい、モバイルファクトリー(3912、前日比+360円、終値6,780円)、エナリスとなりました。
エナリスは21日引け度、提携先のKDDIから取締役を3名受け入れることを発表したことが好感され、大幅高となりました。
21日に、米国での高血圧DNAワクチン関連の特許の成立を発表し、ストップ高したアンジェスMGは、その反動から本日2%強下落しました。
IPO市場概況
9月上場銘柄では、串カツ田中(3547)が前日比7.83%と大きく上昇したものの、他は小幅な動きにとどまりました。次週は6件のIPOが行われます。足元のIPO銘柄は初値から上昇しているものが少ないため、初値買いは手控えたいところです。
マザーズ先物概況
マザーズ先物は前日比+20.5ポイントの928.5ポイントで取引を終えました。出来高は434枚とここ最近にしては多くなっています。前日時点の建玉は2,873枚と、これまでとそれほど変わりはありません。先物は依然として、現物指数からのかい離が大きく割安となっています。
株式市場概況
TOPIX指数は前日比-0.23%の1349.56ポイントで取引を終えました。21日に上昇幅が大きかった金融関連の下落が大きくなりました。一方、構成銘柄は上昇銘柄数が1238、下落銘柄数が594銘柄と上昇銘柄数が多くなっており、21日に買われすぎた銘柄の調整で指数的に弱含みましたが、個別銘柄を見ると強いものが多く、市場心理は良いことが窺え知れます。
今後、市場の注目は米国の大統領選に向かうと考えらえます。トランプ候補とクリントン候補の支持率はクリントン候補がリードしていますが、僅かなものです。トランプ候補が大統領になってしまうテールリスクを織り込むときには、多少の調整があると考えるため、株価が高値をとっていくような展開の場合には多少利食いを行い、ポジションを軽くしておくのが良いかもしれません。
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