3月第4週の株式市場は、NYダウ+12.84%、日経平均+17%と大幅反発となりました。
米国の2兆ドル規模の経済刺激策の採決メドが付いたことがおおきな後押しとなりましたが、最も大きなニュースは、3/24に報じられた「武漢市の封鎖を4/8に解除予定」のニュースではないでしょうか。
欧米では爆発的な感染拡大が止まらず、外出規制の影響から、3/26に発表された米国の新規失業保険申請件数は328万件ととてつもない数値となりました。しかしながら、(感染者0の信憑性はさておき)武漢市の封鎖解除のニュースは、都市封鎖も約2か月の辛抱で終わりが見えてくる、という非常に勇気づけられるものです。
また、出口の具体的なスケジュールが考えられるようになると、2か月の経済活動停止に対する2兆ドルの財政出動の多寡を勘定しやすくなったことも市場にはよい流れです。
とは言え、2月からの暴落で投資家のポートフォリオは大きく傷んでおり、元の状態に戻るのには時間を要するものと思います。ダウの暴落パターンを比較すると、戻りの強さはリーマンショック時と似ており、24,000ドル手前まで上昇はあるかもしれせん(その後2番底を付けに行った点に注意)。
来週半ばから新年度という事もあり、年度末/年度初めで大きく投資行動が変化する可能性があります。今月見られたヘッジファンドのポジション縮小はロスカットによるものでしたが、大規模な解約にともなうポジション縮小があるとすればこれからかと思いますので、年度末に向けての株価がリバウンド継続したとしても観/油断は禁物です。