ウィークリーレポート(2020年2月28日)

新型コロナウィルスの経済への悪影響を嫌気して、日経平均は5日全敗、週間で▲9.59%と大幅下落。NYダウも週間で▲3583ドルの下落と、記録的な下げ幅となりました。
騰落レシオは53.30とリーマンショック後の2008年1月以来の低水準まで低下、日経ボラティリティ指数は42.81ptと2018年VIXショックを超え2016年BREXITショック以来の高水準まで上昇するなど、売られすぎの反応が見えてきました。

日本国内では、マーケット以外にもややヒステリックな反応が出始めておりコロナ騒動も行きすぎな感じがします。
(毎日) トイレットペーパー買い占め相次ぐ 新型肺炎の影響巡りデマ 熊本で
https://mainichi.jp/articles/20200228/k00/00m/040/055000c

2/28(金)には東証一部出来高4兆円を超える大商いとなり、また同日夜間のNYダウも終値ベースでは前日比マイナスであるものの安値から+589ドルの上昇を見せているなど、いったん底入れ/あや戻しとなりそうです。ただし、ザラバ中に加速度的に投げ売られていく局面がなかったことから、本格的な底入れはもうしばらく先と思われます。
NYダウの過去の調整パターンと比較すると、2018年VIXショックが下落率/日数とも似ており、同様のパターンならここから3月中旬まで28000ドル回復を目指していく展開となります。

反発局面をサポートする好材料としては、29日夜に安倍首相が発表した新型コロナ緊急対策の第二弾への期待、FRB利下げ期待などがあげられます。悪材料としては、中国2月PMI 35.7(前月50)、グーグル従業員から感染確認されるなど米国での感染拡大となります。

反発の有無にかかわらず、中国武漢の閉鎖のみならず、日本国内でも各種イベントが自粛されるなど、景気への悪影響は必至ですので、目先の景気後退を織り込むなら予想PERから(平均)21891円~(下限)19205のレンジを意識します。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です