デイリーコメント(2016年9月15日)

20160915

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-11.18ポイントの908.02ポイントで一日の取引を終えました。上昇銘柄数は61(28%)、下落銘柄数は151(68%)、変わらずは9(4%)、マザーズ市場の騰落レシオ(25日)は92.0、売買代金は719億円と前日比で275億円減少しました。マザーズ指数は再びここ最近のレンジの下限である、900ポイントに近づいてきました。JR吸収の大型上場も控えており、レンジをこのまま下割れしてしまわないかが注目されます。

下落寄与度上位銘柄はそーせい(4565)、ミクシィ(2121)、フリークアウト(6094)、上昇寄与度上位銘柄はエナリス(6079)、エボラブルアジア(6191)、イーガーディアン(6050)、売買代金上位はそーせい、モブキャスト(3664)、エニグモ(3665)となりました。

そーせいはバイオセクターの調査を開始したクレディスイスが、投資判断「ニュートラル」、目標株価19,700円で格付けを開始しましたことが報じられましたが、株価は弱含み推移しました。エニグモは週初めにあったBUYMAの会員数増のニュースの影響が継続し、全体が弱い中、本日も買い気配から取引を開始し、朝方に3年3か月ぶりの高値を更新しました。その後は利食い売りに押され、引けは前日比+6円の1,652円で取引を終えましたが、マザーズ市場が弱い中、久々の高値を付けてきており、果たして上場来高値である2,500円を突破する動きとなるのかにも注目が集まります。

IPO市場

昨日買い気配のままだった、医療・介護分野に特化したクラウドサービス事業を手がけるカナミックネットワーク(3939)は、本日9時45分に8,600円で初値が付きました。公募価格3,000円の2.9倍と大きく上昇、その後、9,100円まで上昇しましたが、その後はさすがに利食い売りに押され引け値は8,090円と寄付比で510円下げました。昨日、公募価格比88%上昇して寄り付いたデジタルアイデンティティ(6533)は前日比410円安の2,470円、一方、公募価格比+13%で初値を付けた串カツ田中(3547)は前日比700円高、ストップ高の5,670円で取引を終えました。

マザーズ先物

マザーズ先物は昨日引け比4.5ポイント安の898.5ポイントで取引を終えました。出来高は292枚と大きな下落のわりに盛り上がりに欠け、前日時点の建玉も2,790枚とほぼ増加せずという形となっています。

株式市場概況

TOPIX指数は前日比-1.04%の1301.11ポイントで取引を終えました。セクター別ではその他製品、パルプ紙の2セクターが上昇、一方下落が大きかったのは不動産、証券・商品、輸送用機器となりました。その他製品の上昇幅が大きかったのは、ポケモンGOプラスの発売を明日に控え、任天堂の上昇が大きかったことが挙げられます。一方、昨日発表されたマンション販売が振るわなかったことや不動産市況の悪化のレポートが発表されたため、不動産は下落幅が多くなりました。

スタイルインデックスではREITや小型株の下落幅が小さく、大型株の下落が目立ちました。

注目のニュース

昨晩、独バイエルによる米モンサントの買収が発表されました。中国の大手も買収を行っていることも有名で、今年の頭にスイスの会社を買収していました。日本はその流れに遅れており、近く食料のコストが増加する可能性に以下の日経新聞の記事では触れられています。今週は肥料の問題が取り上げられていましたが、農業関連全般の業界再編も視野に入れておきたいところです。

 農薬・種子の大型再編 取り残される日本

グリーンスパン元FRB議長の記事が掲載されていました。議長時代は難解な語りで有名だったグリーンスパン氏ですが、日頃の話し方は以下の記事によると分かりやすいようです。

グリーンスパン氏:「クレイジーな人たち」で米国は弱体化する恐れ

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