債券相場は上昇。午前の取引はFOMCの追加利下げによる米国債上昇の流れを継いだ動き。その後、昼に日銀会合の現状維持の結果を受けて、一旦前日水準まで戻す場面も見られたが、日銀の超低金利政策が長期化するとの見通しを背景に再び買い圧力が強まった。夕方公表された「当面の長期国債等の買入れの運営について」(11月買いオペスケジュール)は10月とほぼ同じ(物価連動債の金額を増額)で、先物が夜間取引で強含み。(154円11銭,17:29)
【メモ】
黒田総裁会見要旨:
・モメンタム損なわれる恐れ高まる場合、躊躇(ちゅうちょ)なく追加緩和
・金融緩和方向を意識した日銀の姿勢明確にするための決定
・物価モメンタム一段と高まる状況になく政策維持決めた
・金融緩和スタンスが後退したということはない
・指針変更、緩和をより意識したスタンスを明確にした
・片岡委員、物価2%に高まる可能性低いと展望リポートに反対
・追加緩和、政策金利に限られているわけではない
・現在の長短金利水準またはそれを下回る水準、かなり長く続く
・外需の弱さによる内需への波及は限定的
・世界経済の持ち直し、従来より半年くらい後ずれ
・米中貿易摩擦の部分合意、市場に好ましい影響及ぼしている
・米中摩擦、緩和方向に向いてきたことは確か
・米中摩擦は完全に解消したわけではない、不確実性残る
・必要なら副作用対策も検討していく
・より短い期間の金利ターゲット、政策委員会で議論してない
・追加緩和の手段としては政策金利引き下げであるとか、資産買い入れプログラム拡大など様々なオプションがある
・低金利、2020年春ごろまでには終わらない
・政策コストあるから追加緩和できないとは考えていない
・必要あればマイナス金利の深掘りは可能
・ 今回の会合で具体的な金融緩和措置を検討したわけではない
・ 超長期金利は下がり過ぎるのは好ましくない他。