新年度最初となる4月第一週は日経平均+2.84%と好調なスタートなりました。NYダウ+1.91%、ユーロストックス50+2.86%と海外市場も株高となりましたが、中でも上海総合指数は+5.04%と大幅高となりました。
米中貿易協議を巡る劉鶴中国副首相の訪米と、習近平国家主席の貿易協議進展の発言から、貿易戦争解決の期待から株高となりました。東証セクター別指数をみると海運業が上昇率トップの+9.67%となるなど、貿易戦争によって株価が大きく下がったセクターへの買い戻しとなりました。
投資部門別売買動向(~3/29)では、海外投資家が13週ぶりの先物売り越し(8000億)となり、年初からの現物売り/先物買いの構成変化が見られましたが、4/1~4/5の先物手口情報では欧米系証券会社の手口は再び買い越しに転じており、海外勢の先物売りによる急落というストーリーは遠のいている印象です。
(Bloomberg)中国、通商協議で「新たなコンセンサス」-米は合意はまだ先と認識https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-04-04/PPGFY06TTDS001
トランプ大統領:合意の枠組みに4週間、詳細文書化に2週間必要も
さて、貿易協議に米中合意が成立すれば大幅な株高要因となることが期待されますが、合意に枠組みに4週間との報道が気になりました。
4週間後といえば日本市場は10連休の最中で、一部の証券会社では外国株の売却のみ受付など万が一の事態に対応を検討しているようですが、連休中に米中貿易協議が合意、海外市場は大幅高となったあと、連休明けに高値を買わされるアップサイドリスクも意識させられます。