JGBトレーディングフロア(2022年5月17日)

債券相場は超長期債が下落。前日の米長期金利低下の流れを受けて買いが先行するも、同金利がアジア時間での取引で上昇したことを受けて巻き戻され、今週に20年国債入札、来週に40年国債入札を控える超長期ゾーンは全般に売られる展開となった。

【メモ】
日銀雨宮副総裁答弁(衆院財務金融委員会:出所Bloomberg)
(仮に金融緩和を縮小すると)「経済活動に一段と下押し圧力かかかり、企業収益、雇用、賃金、物価の好循環が阻害される」
「結果的に物価安定目標の持続的、安定的な実現から遠ざかってしまうというリスクがある」
(金融政策運営は)「総裁の任期との関係で論じられるべきではない」
「現在の強力な金融緩和を続け家計をサポート」
「エネルギー価格上昇の反映部分が大きい」
-足元の物価上昇、「資源価格の上昇が続けば人々の物価観が変わっていく可能性」
「短期間での過度な変動は望ましくない」
-為替、「財務状況の懸念を理由に金融政策運営を行うことはない」


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2022年5月13日)

5月の第2週の株式市場は、日経平均▲2.13%、NYダウは7週連続の下落となる▲2.14%、ユーロストックス50も6週ぶりの反発で+2.05%となりました。

株安の流れは止まらず、先週の当レポートで目途としたS&P500の4000ptをあっさり割り込みましたが、株式市場以外では、米国長期金利が6週ぶりに24bp低下の2.88%と反落、ドル円為替レートも5/10の高値131円34銭から5/12安値127円55銭まで急反落となっています。また、ボラティリティインデックスは5/9月曜日をピークにVIX、VSTOXX、日経VIともに下落となっており、これまでのトレンドから逆流する動きが出ています。

金利・為替市場のアンワインド具合から週明けは株式市場でもリバウンド局面が期待され、日経平均25日線26806円、200日線27997円あたりが戻りの目途となりそうです。
ただし、CLO指数、BDCインデックスはコロナショック以来の下落率となっており、また、ハイイールド債のスプレッドも拡大が落ち着いておらず、リセッション警戒モードは緩和していませんのでリバウンド後の再下落に警戒が必要です。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2022年5月16日)

債券市場は、全般小幅下落も長期金利は横ばい。手掛かり材料が乏しい中、日銀が10年国債0.25%指し値オペをこの日も通知したことで相場への下支えとなった。安く始まった先物は米長期金利が時間外取引で低下したことで一時上昇に転じるも、その後は引けにかけて再び押し戻された。

【メモ】
☆10年物価連動債(72回債 CPN0.005%)の落札結果
発行価格107円60銭(-0.715%)、応札倍率3.62倍(前回4.20倍)、市場予想中央値107円15銭

【今週の予定】
5/16
<国内予定>
10年物価連動債入札 / 国内経済指標予定 / 国内企業物価指数(4月) / 工作機械受注(4月)
<国内決算>
アサヒGH(2502) / 電通G(4324) / MUFG(8306) ほか
<海外予定>
【米国】ニューヨーク連銀総裁討論会参加 / 米ギリシャ首脳会談(ホワイトハウス) / ニューヨーク連銀製造業景況指数(5月) / 米対米証券投資(3月)
【欧州】EU外相理事会 / 欧州委員会、春季経済予測
【その他】中国小売売上高・工業生産・固定資産投資(4月)
<海外決算>
*****

5/17
<国内予定>
第3次産業活動指数(3月)
<国内決算>
*****
<海外予定>
【米国】セントルイス連銀総裁講演オンライン会議 / フィラデルフィア連銀総裁講演 / クリーブランド連銀総裁パネル討論会(オンライン) / シカゴ連銀総裁冒頭挨拶 / 米FRB議長講演(WSJ主催会議) / ペンシルベニア州などで議会予備選 / 小売売上高(4月) / 鉱工業生産(4月) / NAHB住宅市場指数(5月) / 企業在庫(3月)
【欧州】ラガルドECB総裁が講演(独ダルムシュタット) / フランス・カンヌ国際映画祭 / ユーロ圏GDP改定値(1Q) / 英ILO失業率(1-3月)
【その他】*****
<海外決算>
ウォルマート / ホーム・デポ

5/18
<国内予定>
5年債入札 / ソニーグループ経営方針説明会開催 / GDP(1Q) / 鉱工業生産(3月) / 訪日外客数(4月)
<国内決算>
*****
<海外予定>
【米国】フィラデルフィア連銀総裁講演(オンラインイベント) / 20年債入札 / 住宅着工件数(4月)
【欧州】G7財務相・中央銀行総裁会議(独ボン、ケーニヒスウィンター) / 欧州新車販売台数(4月) / ユーロ圏CPI改定値(4月) / 英CPI(4月)
【その他】中国新築住宅価格(4月)
<海外決算>
シスコシステムス / テンセント

5/19
<国内予定>
国庫短期証券(1年)入札 / 日銀国債買いオペ(1-3,5-10,25年超) / 貿易収支(4月) / コア機械受注(3月)
<国内決算>
*****
<海外予定>
【米国】中古住宅販売件数(4月) / 景気先行指標総合指数(4月)
【欧州】ECB議事要旨(4月会合分)
【その他】ロシア金・外貨準備高 / 豪雇用統計(4月)
<海外決算>
アプライド

5/20
<国内予定>
20年債入札 / 国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀社債買い入れオペ / 全国CPI(4月)
<国内決算>
SOMPO(8630) / 東京海上H(8766) / 信金中央金庫(8421) / MS&AD(8725) ほか
<海外予定>
【米国】米大統領、韓国と日本訪問
【欧州】ユーロ圏消費者信頼感指数(5月)
【その他】中国1年・5年物ローンプライムレート(LPR)
<海外決算>
*****


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JGBトレーディングフロア(2022年5月13日)

債券相場は上昇。前日の米長期金利が2.8%台前半まで低下するなど、金利上昇に一服感が広がっていることを受けて買いが優勢だった。もっとも、日銀が0.25%で無制限に買い入れる指し値オペの影響で、長期金利の指標となる10年債は、米国債や他の年限に比べて割高感が強く、金利低下幅は限られた。

【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1年以下1500億円、1-3年4750億円、3-5年4750億円、5-10年超5000億円(事前通告通り)。応札倍率はそれぞれ2.55、2.04、3.2倍。

☆5-10年(10年364~366回)指値オペ落札額0億円。

☆日銀黒田総裁講演要旨(内外情勢調査会)
フォワードガイダンスの緩和バイアスは「維持することが適当」、
「現在の金融緩和を縮小することが適当とは考えていない」、
(連続指値オペの毎営業日実施について)「先行きの政策スタンスを推し量ろうとする動きも見られていた」、
(最近の資源価格の上昇などで目先2%程度まで物価上昇率が高まるものの)「エネルギー主導であり、持続力を欠く」
「生産性と物価の上昇率と整合的で、持続可能な名目賃金の上昇率は3%程度になる」
「感染症は依然として経済の下押し要因として作用している」
(上海など中国でのロックダウンによる物流網の混乱が)「供給面から制約し始めている点には注意が必要」
「感染症やウクライナ主因に当面下振れリスク大きい-経済」
「物価が欧米とは全く異なることを改めて強調しておきたい」
「為替市場含めた国際金融資本市場が不安定化するリスクも」
「2%程度へ高まるが品目間の広がり乏しい-22年度物価」中長期のインフレ予想が急激に上昇しているわけではない」
「日銀は政府が経営を支配している法人ではない」ほか(出所:Bloomberg)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2022年5月12日)

債券相場は先物中心に上昇。米長期金利が時間外取引で低下していることに加え、日銀の連日指し値オペが相場を支える形。この日の30年国債入札の結果が弱めだったことを受けて超長期債は一時下落したが、その後は値を戻した。

【メモ】
☆30年債入札(74回,CPN 1.0%)落札結果
最低落札価格99円40銭(1.026%)、平均落札価格99円64銭(1.015%)、応札倍率3.08倍(前回3.05倍)。(事前予想価格99円60銭)


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