債券相場は上昇。米長期金利がインフレ高進に対する警戒感の後退から低下したことを受けて、国内債も買いが優勢となった。この日の20年債入札は低調となったものの、その水準感からセカンダリーマーケットで需要が高まり、その後の超長期債相場の買いにつながった。
☆20年債入札(180回,CPN 0.8%)落札結果
最低落札価格101円00銭(0.742%)、平均落札価格101円31銭(0.724%)、応札倍率3.61倍(前回3.29倍)。(事前予想価格101円30銭)
債券相場は上昇。米長期金利がインフレ高進に対する警戒感の後退から低下したことを受けて、国内債も買いが優勢となった。この日の20年債入札は低調となったものの、その水準感からセカンダリーマーケットで需要が高まり、その後の超長期債相場の買いにつながった。
☆20年債入札(180回,CPN 0.8%)落札結果
最低落札価格101円00銭(0.742%)、平均落札価格101円31銭(0.724%)、応札倍率3.61倍(前回3.29倍)。(事前予想価格101円30銭)
債券相場は超長期債中心に上昇した一方で中期債が下落。前日の米3月CPI公表でコア指数が予想を下回ったことが米長期金利の低下につながり国内債も買いが先行した。ただ、国内株式相場が底堅く推移したことや、この日の日銀買いオペの落札結果がやや弱めだったことで中期債に売りが膨らみ、終盤にかけて上げ幅を縮小した。なお、引け後の円相場が黒田日銀総裁の信託大会での発言をきっかけに、126円台と約20年ぶりの安値を付けた。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4750億円、5-10年5000億円、25年超500億円(事前通告通り)。応札倍率はそれぞれ3.31、2.48、4.7倍。
☆黒田日銀総裁発言(第97回信託大会あいさつ)
「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」
(感染症からの回復途上にある経済活動)「しっかりと支える」
「輸入コスト起因の物価上昇、家計・企業収益悪化で経済下押し」
「日本のGDPは依然として感染拡大前を下回っている」
「ウクライナ情勢の帰すうと資源価格への影響などに不確実性」など。
債券相場は先物を中心に下落。米長期金利がこの日の時間外取引で一段と上昇したことを受けて売りが優勢だった。国内長期金利は0.25%に接近すれば、指し値オペによって支えられるとの期待感が下支えとなっているが、今夜発表される米CPIの上振れ観測やFRBによる資産圧縮を前に米実質金利もプラス目前となり、米ドル高が再加速すれば、日銀の金利抑制措置の持続性に対する警戒感も強まりやすく、買いの動きも限定的のようだ。
☆5年債入札(151回,CPN 0.005%)落札結果
最低落札価格99円88銭(0.029%)、平均落札価格99円89銭(0.027%)、応札倍率3.61倍(前回3.29倍)。(事前予想価格99円88銭)
債券相場は下落。12日の米CPI発表を控える中、インフレ高進による金融引締め加速観測で米長期金利が時間外取引で2.7%台と2019年以来の高水準を更新したため売り圧力が掛かった。
もっとも10年金利は日銀の0.25%の指し値オペが予想され積極的な売りは見られず、影響を受けやすいのは先物相場と超長期債という構図が続いている。
債券相場は上昇。前日の米長期金利が大幅上昇したことを受けて売りが先行するも、この日の日銀の国債買いオペの結果を受けて買いが優勢になった。引き続き長期金利は、日銀の金利抑制措置によって下落リスクが抑えられるとの見方から、買いオペに対する応札額の減少につながったようだ。ただ引き続き米金利は、来週のCPI結果などを控え、金利上昇に対する警戒感も再び強まってきており、戻り自体も限られた。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4750億円、3-5年4750億円、5-10年5000億円、変動利付債300億円(事前通告通り)。応札倍率はそれぞれ2.62、1.90、1.86、1.48倍。