債券相場は超長期債中心に上昇した一方で中期債が下落。前日の米3月CPI公表でコア指数が予想を下回ったことが米長期金利の低下につながり国内債も買いが先行した。ただ、国内株式相場が底堅く推移したことや、この日の日銀買いオペの落札結果がやや弱めだったことで中期債に売りが膨らみ、終盤にかけて上げ幅を縮小した。なお、引け後の円相場が黒田日銀総裁の信託大会での発言をきっかけに、126円台と約20年ぶりの安値を付けた。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4750億円、5-10年5000億円、25年超500億円(事前通告通り)。応札倍率はそれぞれ3.31、2.48、4.7倍。
☆黒田日銀総裁発言(第97回信託大会あいさつ)
「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」
(感染症からの回復途上にある経済活動)「しっかりと支える」
「輸入コスト起因の物価上昇、家計・企業収益悪化で経済下押し」
「日本のGDPは依然として感染拡大前を下回っている」
「ウクライナ情勢の帰すうと資源価格への影響などに不確実性」など。