債券相場は中長期債を中心に上昇。この日の30年債入札が無難な結果に終わったことを受けて、安心感から買いが優勢だった。ただ、国債増発懸念や米金利の先高観がくすぶっており、今日の動きは、ここもとで続いたリスクオンによる下げの買い戻しが中心との見方。
【メモ】
☆10年債入札(71回リオープン,CPN 0.7%)落札結果
最低落札価格101円10銭(0.655%)、平均落札価格101円17銭(0.653%)、応札倍率3.00倍(前回3.07倍)。(事前予想価格100円10銭)
債券相場は中長期債を中心に上昇。この日の30年債入札が無難な結果に終わったことを受けて、安心感から買いが優勢だった。ただ、国債増発懸念や米金利の先高観がくすぶっており、今日の動きは、ここもとで続いたリスクオンによる下げの買い戻しが中心との見方。
【メモ】
☆10年債入札(71回リオープン,CPN 0.7%)落札結果
最低落札価格101円10銭(0.655%)、平均落札価格101円17銭(0.653%)、応札倍率3.00倍(前回3.07倍)。(事前予想価格100円10銭)
債券相場は下落。長期金利は2カ月ぶりの水準に上昇した。前週末の米長期金利が雇用統計発表後に上昇したことや、菅首相の自民党総裁選不出馬の表明によるリスクオンの流れが続き国内株の続伸から、全般売りが優勢だった。ただそれでも、今晩の米債市場が休場であることや、明日の30年債入札を控えて、その動きは限定的のようだ。
9月の第1週の株式市場は、日経平均は+5.38%、S&P500は+0.58%と、ユーロストックス50+0.26%と上昇しました。前週のパウエルFRB議長のハト派な見解を背景に、世界的に株価は上昇基調となっており、金曜日発表された米国雇用統計では非農業部門雇用者数は市場予想+73.3万人を大きく下回る+23.5万人増加だったものの、株価は前日比プラスを維持しました。
また、日本市場では政局絡みのニュースでこれまでのアンダーパフォームを回復する動きが出てきました。
8/31(火)に二階自民党幹事長の交代報道後、日経平均は660上円昇。その後、解散総選挙は考えていないとの菅首相のコメントが伝わると上昇速度は落ち着いたものの、金曜日に自民党総裁選へ出馬しない意向(=9月末退任)が報じられると日経平均は直後に584円の急騰、週間で1486円の上昇となりました。
足元では、菅内閣の支持率は29%まで落ち込み求心力の低下が懸念されていただけに、政権の刷新が好感された格好です。細川首相辞意報道(1994.4.5)、森首相辞任表明(2001.4.18)、野田首相解散宣言(2012.11.14)と過去の不人気内閣の辞任発表(報道)時の株価を見ると、いずれも上昇しており、目先30250円~31750円までの上昇が期待できます。
NHK世論調査 内閣支持率
https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/
また、今週の日本株上昇で、TOPIXは今年3月から続いていた停滞局面を上抜けし、1991年以来の高値(2018.57pt)を付け、テクニカル的にも週明けの相場へ追い風と言えます。
ただし、野田内閣解散後のアベノミクスと比較した場合、今後予定される首相交代でも日銀の政策は現状維持となると思われ、過度の上昇期待は禁物です。
週明けメジャーSQとなっており、Call 30000/ 30500あたりが狙い目かもしれません。
債券相場は下落。昼に菅義偉首相が自民党総裁選への出馬を見送る意向を固めたと伝わり、午後からリスクオンの動きから日本株が上げ幅を拡大し、債券は下げ基調が強まった。新たな首相のもとで、大規模な経済対策による財政出動の可能性も今後は警戒することになりそう。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4500億円、3-5年4500億円、10-25年 1500億円(金額は事前通知通り)。応札倍率はそれぞれ2.60、2.65、2.07倍。
【来週のスケジュール】
9/6
<国内予定>
日銀社債買い入れオペ(1-3年)
<海外予定>
【米国】米株式・債券市場休場(レーバーデー) / 米失業保険の上乗せ給付期限切れ
【欧州】独製造業受注(7月) / 非公式EU財務相会合(オンライン) / G20保健相会合(ローマ) / 国際モーターショー「IAAモビリティー」のプレスデー(ドイツ・ミュンヘン)
【その他】*****
9/7
<国内予定>
30年利付国債入札 / 日銀,コール市場残高(8月) / 毎月勤労統計(7月) / 家計支出(7月) / 景気一致指数(7月)
<海外予定>
【米国】*****
【欧州】ユーロ圏GDP(2Q) / 独鉱工業生産(7月) / 独ZEW期待指数(9月)
【その他】 豪中銀,政策金利発表 / エルサルバドル,ビットコイン法施行 / 中国外貨準備高(8月) / 中国貿易収支(8月)
9/8
<国内予定>
日銀国債買いオペ(1-3,5-10年) / GDP(2Q) / 国際収支:経常収支(7月) / 銀行貸出動向 (8月) / 倒産件数(8月) / 景気ウォッチャー調査(8月)
<海外予定>
【米国】米ニューヨーク連銀総裁講演(オンライン) / 米ダラス連銀総裁タウンホール会議開催(オンライン) / 地区連銀経済報告(ベージュブック) / 米議会の米中経済安全保障調査委員会(USCC)公聴会(オンライン) / 米求人件数(7月) / 米消費者信用残高(7月)
【欧州】*****
【その他】*****
<海外決算>
ゲームストップ
9/9
<国内予定>
国庫短期証券(6カ月)入札 / 5年利付国債入札 / マネーストックM2(8月) / 東京オフィス空室率 (8月) / 工作機械受注(8月)
<国内決算>
積水ハウス
<海外予定>
【米国】米地区連銀(ニューヨーク,ダラス,ミネアポリス,ボストン)総裁講演(人種差別関連イベント) / 米サンフランシスコ連銀総裁パネル討論会参加(ブルッキングズ研究所主催)
【欧州】ECB政策金利発表,ラガルド総裁会見 / 独貿易収支(7月)
その他】中国CPI(8月) / 中国PPI(8月) / 北朝鮮,建国記念日
9/10
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札
<海外予定>
【米国】米PPI (8月) / 米卸売在庫(7月) / 米クリーブランド連銀総裁講演(オンライン)
【欧州】独CPI(8月) / 英鉱工業生産(7月) / ユーロ圏財務相会合(ユーログループ,スロベニア) / 非公式EU財務相会合
【その他】*****
債券相場は長期債が小幅安。この日の10年債入札は無難な結果だったが、相場を押し上げるには至らなかった。週末の米雇用統計を控えて、ボラティリティの上昇を警戒した調整売りもあったようだ。
【メモ】
☆10年債入札(363回,CPN 0.1%)落札結果
最低落札価格100円73銭(0.025%)、平均落札価格100円75銭(0.023%)、応札倍率3.36倍(前回3.33倍)。(事前予想価格100円73銭)