債券相場は超長期ゾーンを中心に下落。ドイツの財政出動に関する報道を受けた景気対策期待から先週末の欧米金利が反発したことに加えて、あすの20年国債入札に対する警戒感から売りが優勢となり、利回り曲線はスティープ化した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、3-5年4000憶円、3-5年3600憶円(金額据置き)。応札倍率は、2.25倍、2.26倍。
債券相場は超長期ゾーンを中心に下落。ドイツの財政出動に関する報道を受けた景気対策期待から先週末の欧米金利が反発したことに加えて、あすの20年国債入札に対する警戒感から売りが優勢となり、利回り曲線はスティープ化した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、3-5年4000憶円、3-5年3600憶円(金額据置き)。応札倍率は、2.25倍、2.26倍。
今週の相場見通し
<8月第4週の予想レンジ>
19800~20800
<8月第4週の予定>
08/19 月 8:50 日本 7月貿易統計
08/19 月 18:00 ユーロ 7月消費者物価指数
08/20 火 17:30 香港 7月消費者物価指数
08/21 水 27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
08/22 木 23:00 米国 米7月景気先行指数
08/23 金 8:30 日本 7月全国消費者物価指数
08/23 金 23:00 米国 7月新築住宅販売件数(前月比)
<先週の動き>
週初は米中貿易摩擦が厳しくなるとの懸念や「逃亡犯条例」の改正案をめぐる大規模デモによる香港情勢の悪化、アルゼンチン大統領予備選での現職のマクリ氏の再選が危ぶまれたことなどを受けて、下落して始まりました。しかし、13日に米通商代表部(USTR)が9月1日発動予定の中国製品に対する10%の追加関税のうち、携帯電話など一部製品への発動を延期すると発表しました。それによりNYダウは一時500ドル以上値上がりし、アップル株も5%超急騰しました。
しかし、14日には米国債の長短金利が12年ぶりに逆転したことで景気後退懸念が高まり、NYダウは-800ドルと大幅下落を記録し、それをうけて日経平均も軟調な推移となりました。
今週の日経平均は20432で寄り付き、高値は20697で安値は20184とやや乱高下した1週間となりました。
2000年以降で米10年債と2年債のスプレッドが逆転したのは、2000-2001年と、2006‐2007年の2回あります。その当時のチャートを見てみました。これらを見ますと、NYダウは下げても値を戻す一方、日経平均は長短金利差の逆転の数か月後に大きく下落しているように見えます。
また、NYダウ÷日経平均のチャートを見ますと、長短金利の逆転時に安値を付けています。
急な下落でも悲観せず、積極的にNYダウ先物買い、日経先物売りのチャンスを狙っていきたいです。
<日経平均、NYダウ、米10年利回りと2年債のスプレッド>
<2000年-2001年拡大>
<2006-2007年拡大>
<NYダウ÷日経平均>
債券相場は下落。長期金利は約3年ぶりの低水準を付けた後、上昇に転じた。前日に欧米金利が一段と低下したことを受けて買いが先行したものの、その後は日本銀行が減額して実施した国債買い入れの結果が弱めだった上、米国長期金利が時間外取引で上昇したことを受けて売りが優勢になった。先物は、前日夜間取引で最高値を新(155円02銭)した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、5-10年4500憶円(前回より300憶円減額)。応札倍率は、3.00倍。
【来週のスケジュール】
8/19 | 日買いオペ(1-5年) / 国庫短期証券(1年)入札 / 貿易収支(7月) |
【欧】ユーロ圏CPI (7月) | |
8/20 | 20年債入札 / コンビニエンスストア売上高(7月) |
【米】クオールズFRB副議長(銀行監督担当)講演 | |
8/21 | 全国百貨店売上高(7月) / 訪日外客数(7月) |
【米】FOMC議事要旨 (7月30,31日開催分) / 日米貿易交渉の閣僚協議(ワシントン) / 中古住宅販売件数 (7月) | |
8/22 | 流動性供給入札 |
【米】カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム(ジャクソンホール) / マークイット米製造業PMI(8月速報値) / 景気先行指数(7月) /【欧】ユーロ圏総合,製造業,サービス業PMI(8月) / ユーロ圏消費者信頼感指数 (8月) / ECB議事要旨(7月会合分) | |
8/23 | 日銀買いオペ(1-5年,5-10年) / 消費者物価指数(全国,7月) |
【米】パウエルFRB議長講演(ジャクソンホール会合) / 新築住宅販売件数 (7月) |
債券相場は上昇。中国の経済指標の悪化やドイツ4-6月期GDPがマイナスとなり、世界経済の先行き不安が強まり米債は上昇、国内債もこの流れから10年債利回りが2016年7月以来の-0.245%をつけるなど特に長めのゾーンでの買い圧力が強まった。
足元で金利が急低下していることから、明日の日銀買いオペ(5-10年対象)の減額を警戒する向きもあるようだ。
【メモ】
☆5年債入札(140回債リオープン、CPN0.1%)入札結果
最低落札価格102円02銭(-0.310%)、平均落札価格102円04銭(-0.314%)、応札倍率4.68倍(前回4.34倍)。(事前予想中央値102円02銭)
国内債券相場は下落。前日の米国債が、9月1日発動予定の対中追加関税の一部が延期されたことでリスク回避の動きの巻戻しで売られ、国内債も同様に前日の反動となった。ただ高値警戒感の高まりによる売りが中心で、引続き下値では底堅い動きが続いている様子。