米株の上昇と日米首脳会談を無事通過したことを好感し上昇(2017年2月13日)

株式市場概況
 TOPIX指数は前日比+7.64ポイント(0.49%)の1554.2ポイントで一日の取引を終えました。前週末の米国株の上昇や、懸念されていた日米首脳会談が無事終わったことなどが好感され、朝から高く推移しました。しかしザラバは、企業の決算発表が依然として継続していることから、売買は手控えられ横這いとなりました。
 セクター別では鉱業、石油・石炭、非鉄金属、鉄鋼など素材関連の上昇が大きく、不動産、情報・通信、証券・商品が下落しました。鉱業は、金曜日に決算を発表した国際石油開発帝石が、原油価格の上昇を受け大きく上昇したことにけん引されました。
スタイルインデックスでは東証2部、TOPIXスモールの小型指数の上昇が大きくなりました。マザーズ指数は+0.5%と若干この二つの指数から出遅れる形となりましたが、金曜日に決算を発表したそーせいグループ(指数寄与度2位)の決算が悪く、3%ほど下落したにもかかわらず、上昇したのは小型株への物色意欲の高さの表れと言えるでしょう。

 個別では金曜日の引け後の決算が好調だったナブテスコ(6268)、ダイフク(6383)、太平洋セメント(5233)が堅調でした。

マザーズ市場概況
 マザーズ指数は前日比5.06ポイントの1009.09ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は142(62.3%)、下落銘柄数は81(35.5%)、変わらずは5(2.2%)、売買代金は前日比306億円の1183億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はFFRI(3692、前日比665、終値5,140)、アスカネット(2438、前日比239、終値1,847)、CYBERDYNE(7779、前日比24、終値1,617)、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-420、終値12,710)、じげん(3679、前日比-86、終値961)、ミクシィ(2121、前日比-20、終値4,750)となりました。売買代金上位銘柄はアスカネット、そーせいグループ、イード(6038、前日比110、終値1,656)でした。

マザーズ先物は前日比1.5ポイントの1009.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は455枚でした。


本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

週末のトランプ発言で反発(2017年2月2週)

株式市場概況

今週の株式市場は金曜日までは19,000円を挟んで一進一退の展開となっていましたが、木曜の夜にトランプ大統領が減税策を今後2,3週間で大規模な減税策を発表するとツィートしたことから一気に円安ドル高、株高に動き、日経平均株価は前週末比+2.44%の19,378円に上昇し取引を終えました。

それまでは週末に日米首脳会談を控えて日本株は神経質な展開に、米国では、トランプ大統領が入国制限に躍起で、経済政策を忘れているように見えたことから、経済成長期待の剥落から金利が低下し、ドル安に動く場面もありました。

セクター別では不動産、ガラス・土石、海運が上昇し、その他製品、石油・石炭、パルプ紙が下落となりました。スタイル・インデックスではトランプ氏当選後よく見られた大型、バリューが強く、小型が弱い動きが見て取れます。


経済指標では前週末の米国の雇用統計(1月)は、非農業部門雇用者数が22.7万人と良好な値となる一方で、平均時給(1月、前年比)が2.5%と前月、予想を共に下回ったことで、インフレ圧力は弱く、利上げはまだ先であるとの見解が示されました。ISM非製造業指数(1月)は56.5と予想を下振れました。

日本では機械受注(12月、前年比)が6.7%と予想を大幅に上回りましたが、景気ウォッチャー調査(1月)は現状DIが49.8、先行きDIが49.4と前回、予想を下回った上、好不調の境界とみられる50を割り込んだのが気にかかります。

 

今後の見通し

トランプ大統領は減税ツィートに引き続く、一つの中国政策を尊重するとの発言を行いました。マーケットフレンドリーな発言が、日米首脳会談も日本にとって厳しいものとはならないだろうとの見方を誘発したのか、週末に一気に日本株は上昇しました。週明けの展開も楽しみなところです。

 

1月から2月にかけて、1年を見通すという名目のセミナーや講演会が多く行われます。そこでの話では、年末年始は結構いろいろなものが売れているなど、景気の良い話でした。しかし、今週あった景気ウォッチャー調査を見ますと、新年会あまりないとか、公共工事が減少したとか、ネガティブなものが目立ちます。景気ウォッチャー調査はかなり早く日本の景況感を映す指標として注目されています。今後の個人消費関連の経済指標がどのように動くか注目したいところです。

 

 

 

JGBトレーディングフロア(2017年2月10日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 1-3年、3-5年、10-25年、25年超。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of170210.htm

(12:30)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba170210.htm

(17:30)
本日の国債利回り


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

弱含みの展開に(2017年2月9日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比-10.6ポイント(-0.7%)と小幅安となり、終値は1513.55ポイントとなりました。寄付きからギャップダウンで取引が始まり、前引けには前日比変わらず付近まで戻す場面がありましたが、引けにかけては再び売られ、結局安値圏で取引を終えました。

セクター別では不動産、鉱業、金属が強く、輸送用、空運、ガラス土石が下げました。スタイルインデックスでは東証2部が唯一上昇し、TOPIXバリュー、コア30などトランプラリーで選好されたところが売られました。


個別では日立(6501、前日比-54.4円、終値622.3円)は、三菱重工(7011)が南アフリカの資産譲渡をめぐり、日立に7,634億円請求したことが昨日報道され、大きく下落しました。昨年の3月には3,790億と示されていたようです。昨日決算を発表したDeNA(2432、前日比49円、終値2,554円)は通期見通しを昨日示しましたが、悪材料出尽くしで小幅高となりました。昨日上方修正を発表したローツェ(6323、前日比+144円、終値2,345円)は、今期見通しを発表し、売り上げの伸びは抜群だったものの減収見通しだったダブルスコープ(6619、前日比-30円、終値1,819円)は、寄付きは減収に対する失望感から1,715円と大幅安でしたが、その後はじりじりと値を戻す展開となりました。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-4.83ポイントの1005.86ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は90(39.5%)、下落銘柄数は130(57.0%)、変わらずは8(3.5%)、売買代金は前日比93億円の970億円と前日比で増加しました。

上昇寄与度上位銘柄はアスカネット(2438、前日比198、終値1,618)、イグニス(3689、前日比710、終値5,900)、ユナイテッド(2497、前日比77、終値2,200)、下落寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比-150、終値4,890)、Gunosy(6047、前日比-92、終値2,150)、そーせいグループ(4565、前日比-90、終値13,160)となりました。売買代金上位銘柄はイグニス、ディー・ディー・エス(3782、前日比20、終値679)、マイネット(3928、前日比25、終値4,140)でした。

マザーズ先物は前日比-9.5ポイントの1001.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は726枚でした。



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JGBトレーディングフロア(2017年2月9日)

(10:30)
【挨拶】中曽副総裁「最近の金融経済情勢と金融政策運営」(高知)
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2017/data/ko170209a1.pdf

(12:45)
財務省: 30年債入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20170209.htm

(17:30)
前日の欧米債利回りの低下を背景に、30年債入札も無難に通過。明日の日銀買いオペ期待もあり超長期債中心に利回りは低下した。日米首脳会談を控え、積極的に動きは手控えられている様子。

本日の国債利回り


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