(17:30)
本日の日銀会合では「現状維持」を決定、一方で景気判断は上方修正された。
引け後の黒田総裁の会見では一部で観測されていた足元の金利上昇の容認についても否定的な見解が示され、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」も当面維持されるようだ。債券市場は、年末を控えて需給面に支えられ、明日以降も底堅い動きとなるか。
月別: 12月 2016
日銀政策決定会合の結果発表後、引値での年初来高値を更新して取引を終える(2016年12月20日)
株式市場概況
TOPIX指数は前日比+3.3ポイント(+0.21%)の1552.36ポイントで一日の取引を終えました。寄付き後は日銀政策決定会合の結果を前に、前日比変わらず辺りで積極的な取引が控えられる中推移していましたが、日銀政策決定会合の結果が政策に変更がなく、景気判断が引き上げられました。後場に入ると、景気判断の上方修正を受けドル円では円安ドル高の動きが見られ、株は買われました。
個別株では有機EL製造装置で期待されるVテクノロジー(7717、前日比960円、終値12,740円)と大幅上昇しました。上昇の要因は複数社から合計180億円の受注があったと発表されたことでした。東芝(6502、前日比-4.9円、終値458.2円)は東京証券取引所が特設注意市場銘柄の継続を発表したため、下落しました。
セクター別では陸運、水産・農林、不動産など内需が上昇する一方で、鉱業、保険、銀行などが下落しました。スタイルインデックスではREIT、マザーズ、東証2部などの情緒が目立ちました。REITは米国の金利の低下が買い要因となりました。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比8.26ポイントの928.27ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は106(49.1%)、下落銘柄数は94(43.5%)、変わらずは16(7.4%)、騰落レシオ(25日)は94.57、売買代金は前日比-17億円の919億円となりました。
上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565,前日比730円、終値13580円)、CYBERDYNE(7779,前日比49円、終値1623円)、ミクシィ(2121,前日比80円、終値4290円)となり、下落寄与度上位銘柄はFFRI(3692,前日比-320円、終値4225円)、モルフォ(3653,前日比-200円、終値4820円)、エニグモ(3665,前日比-99円、終値1428円)、売買代金上位はそーせいグループ、メタップス(6172,前日比-25円、終値3700円)、アカツキ(3932,前日比45円、終値3920円)となりました。
本日東証マザーズ市場に上場したリネットジャパングループ(3556、公募比1320円高、終値3,150円)の初値は公募比+1,700円の3,530円となりました。
マザーズ先物は前日比10ポイントの925.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は229枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
日銀政策決定会合を前に小動きに(2016年12月19日)
株式市場概況
TOPIX指数は前日比-1.61ポイント(-0.1%)の1549.06ポイントで一日の取引を終えました。米国株が小幅安だったことや、ドル円が円高ドル安の動きとなり、117円30銭となったことなどから、日本株も利食い売り優勢な展開となりました。午前中はTOPIXで1542ポイントまで下げる場面がありましたが、午後からの日銀のETF購入を期待して底値からは切り返し底堅く推移しました。
個別では先週の金曜日にスマホゲーム「マリオラン」を発表した、任天堂(7974・前日比-1,865円・終値24,540円)とDeNA(2432・前日比-219円・終値2,638円)の下落幅が大きくなりました。材料は織り込み済みで、格言にある「噂で買い、事実で売る」という形になっています。
本日は2件新規上場がありました。東証2部に上場した船場(6540・公募比-230円・終値1,060円)は公募価格1,290円のところ7.5%安の1,193円で初値を付けました。東証ジャスダックに新規上昇した日本モーゲージサービス(7192・公募比+1,300円・終値3,310円)は公募価格2010円に対し、初値は+40%の2,810円と大きく上昇しました。
セクター別では医薬品、電気ガス、食料品などトランプ氏当選後、物色圏外だったものが買われ、海運、その他製品、鉄鋼などが売られる、リターンリバーサルの動きとなりました。スタイルインデックスでは、グロースがプラスとなりましたが、マザーズ指数は下落率トップとなりました。
明日は日銀政策決定会合の結果発表があります。金利への言及があるかが注目されます。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比-7.01ポイントの920.01ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は89(41.2%)、下落銘柄数は118(54.6%)、変わらずは9(4.2%)、騰落レシオ(25日)は97.63、売買代金は前日比-297億円の936億円となりました。
下落寄与度上位銘柄はミクシィ(2121・前日比-65円・終値4210円)、CYBERDYNE(7779・前日比-34円・終値1574円)、そーせいグループ(4565・前日比-160円・終値12850円)となり、上昇寄与度上位銘柄はアカツキ(3932・前日比410円・終値3875円)、ドリコム(3793・前日比83円・終値1350円)、オウチーノ(6084・前日比555円・終値3610円)、売買代金上位はアカツキ、メタップス(6172・前日比70円・終値3725円)、そーせいグループとなりました。
マザーズ先物は前日比-3.5ポイントの915.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は43枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2016年12月19日)
(10:10)
日銀買いオペ通告 TB、1-3年、3-5年、5-10年。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of161219.htm
(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba161219.htm
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FOMCで2017年の利上げペースが年2回から3回に引き上げられ、円安ドル高が進み日本株も強含む(2016年12月3週)
今週の金融市場
最も注目されたのはFOMCでした。0.25%の利上げは予想通りでしたが、2017年の利上げペースが2回とみられていたのが、3回に引き上げられたのがサプライズとなりました。その影響から金利が上昇し、米国の10年金利は発表前の2.47%から二日で2.6%まで上げました。金利の上昇を受け米ドルも上昇し、ドルインデックスは101から103に、ドル円は115円から118円まで円安ドル高が進みました。ダウ平均は19,900ドルが19,852ドルと小幅安となりました。
日経平均株価は円安ドル高を好感し、前週末比+2.13%の19,401円と上昇しました。上昇をけん引したのは、ここのところ出遅れが目立っていた水産・農林、医薬品などの内需ディフェンシブでした。下落トップはその他製品でした。任天堂は、スマホでマリオのゲームを出すとの報道に対する期待から足元強い展開となっていましたが、16日に発売される前から出尽くし感で利食いの売りが優勢な展開となり、その他製品の足を引っ張りました。その他、海運、非鉄金属など、トランポノミクス期待で買われた銘柄の下落も目立ちました。
日本でも金利が上昇傾向に
米国の金利上昇の動きは日本にも影響を与えています。国債先物は前週末の150円50銭から149円57銭まで下落しました。ここ最近サポートとして働いていた150円30銭レベルを下回ったため、どのあたりで止まるかに注目が集まります。10年金利の管理を0%付近で行うと日銀は述べており、マイナスの振れ幅は-0.1%だったことから+0.1%で止まるとも見られますが、現在+0.1%近辺にあり、その落ち着きどころを探る動きとなっており、来週の日銀政策決定会合も注目されます。
日ロ首脳会談
会談は続いていますが、現時点では日ロ経済協力が、5月に安倍首相が話した「8項目の経済協力」案に沿って行われるということ、民間を含めた日本側の経済協力の総額は3,000億円規模となる見込みです。また、北方四島での共同経済活動に関してもこの後、見解が発表される見込みです。
経済指標
日銀短観は大企業製造業の現状DIが10(前回6)、予測DIは8(前回6)、非製造業の現状DIは18(前回18)、予測DIが16(前回16)、設備投資見通しは+5.5%(前回+6.3%)、ドル円想定レートは104.9円となりました。現時点のドル円は想定レートよりも13円ほど高くなっていることから、企業の景況見通しは発表値よりもかなり良くなっていると思われます。機械受注(10月・前年比)は-5.6%(前月4.3%)と冴えない値となりました。
中国の小売売上高(11月・前年比)は10.8%と予想と前月を上回り、鉱工業生産(同)も6.2%と若干上振れました。資金調達総額(11月・人民元建て)は1兆7,400億元と予想と前月を大幅に上回りました。年末に向け当局が景気支援を行っていると見られます。
米国のNY連銀製造業景気指数(11月)は9.0、フィラデルフィア連銀景況指数(11月)は21.5と予想を大きく上回り、製造業の景況感の好転を示しました。内訳をみると両指数とも6か月予想が前月より好転、NY連銀指数は先行き予想が前月の29.9から50.2へ、フィリー指数は29.3から52.6に大幅改善し、トランプ次期大統領への期待の高さがうかがえます。NAHB住宅市場指数は70と前月の63を大幅に上回り、11年ぶりの高水準となりました。こちらもトランプ氏による住宅業界の規制緩和が期待されているようです。一方で、小売売上高(11月・前月比)は0.1%(前月0.8%→0.6%)と冴えませんでした。
今後の見通し
米国金利の上昇が気にかかります。10年利回り2.6%辺りで止まれるのかに、まずは注目したいところです。あまりにも早い金利上昇は株価にとって悪影響を及ぼす可能性もあり、これ以上金利が上昇する場合は、一旦株式の利益確定に動きたい局面です。米国では今晩、12月のデリバティブの清算(クアドロプル・ウィッチング=日本でいうSQ)が行われます。この後は、クリスマス休暇に入る投資家が多く、積極的な売買が控えられる反面、動きが出てしまうと、ストップロスオーダーで値が動きやすいという、難しい環境となります。
一方、米国の経済指標を見ていると、トランプ政権への期待の高まりが感じられます。そのため、相場が早期に簡単に崩れるというのも中々考え難く、基本的には買いポジションをホールドしておきたい状況です。
来週は19,20日に日銀政策決定会合が行われます。金利が上昇している中、どのような言及があるかに注目が集まります。
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