債券相場は下落。超長期債の需給悪化への警戒感が引き続き強い中、野口審議委員がこの日、宮崎県金融経済懇談会の講演で、足元の金利上昇をけん制する発言がなかったことで売りが優勢となり、利回り曲線のスティープ化が進んだ。野口新規委員の発言「超長期金利上昇、異常なものと決めつけるのも難しい」、「超長期金利上昇、現状で日銀が対応するような状況ではない」は、もともとややハト派と目されていただけに、市場の反応が大きくなったようだ。一方、この日の10年物価連動国債の入札は、市場予想を上回り順調な結果となった。
【メモ】
☆10年物価動債入札(30回、CPN0.005%)落札結果
発行価格100円05銭、募入最高利回り0.000%、応札倍率2.76倍(前回2.76倍)、(事前予想価格99円00銭)
☆野口審議委員「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(宮崎県金融経済懇談会における挨拶要旨)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250522a1.pdf
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会