債券相場は上昇。米国の大幅利下げ観測がくすぶり、時間外取引で米金利が低下したことや、ドル円相場が一時140円台後半を付けるなど円高基調が続いたことで買いが優勢だった。昨日の20年債入札をきっかけにやや売りが優勢だった超長期債も上昇、9月末を意識した持ち高調整の買いも聞かれた。ただ明日からの国内3連休の後は、日米中銀の金融政策決定を控えており、投資家も積極的には動けず、その結果上値も限られた。
【メモ】
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日本国債並びに日本国債先物市場で気になるポイントをとりあげます。
債券相場は上昇。米国の大幅利下げ観測がくすぶり、時間外取引で米金利が低下したことや、ドル円相場が一時140円台後半を付けるなど円高基調が続いたことで買いが優勢だった。昨日の20年債入札をきっかけにやや売りが優勢だった超長期債も上昇、9月末を意識した持ち高調整の買いも聞かれた。ただ明日からの国内3連休の後は、日米中銀の金融政策決定を控えており、投資家も積極的には動けず、その結果上値も限られた。
【メモ】
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債券相場は下落。米8月CPI結果を受けて米金利が上昇したことを受けて、国内債も売りが優勢だった。この日行われた日銀田村審議委員の講演挨拶での発言や20年債入札の結果も売り材料になった。ただ今晩行われるECB理事会も来週の米FOMCでも政策金利の引下げはほぼ既定路線であり、これら金融イベントを前に積極的には売りづらいとの見方から、取引終盤には下げ幅を縮める動きも見られた。
【メモ】
☆20年債入札(189回、CPN1.9%)落札結果
最低落札価格102円90銭(1.703%)、平均落札価格103円10銭(1.690%)、応札倍率3.47倍(前回3.42倍)、(事前予想価格103円00銭)
☆田村日銀審議委員挨拶要旨「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(岡山県金融経済懇談会)
債券相場は上昇。前日の米長期金利が低下したことや、この日、日銀が実施した国債買入れオペの結果を受けて買いが優勢となった。また日本時間の午前に行われた大統領選テレビ討論会を受けて米債の時間外取引で利回りが低下傾向となったことも相場の下支えとなった。この日は日銀中川審議委員の発言を受けて為替市場では円高に振れる局面もあったようだが、債券市場への影響は限定的だった。なお先物取引は、限月交代となり中心限月が12月限に移行した。
【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年3500億円、3-5年3750億円、5-10年4000億円、25年超750億円。応札倍率は、2.72、1.67、2.30、2.90倍。
☆中川日銀審議委員挨拶要旨「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(秋田県金融経済懇談会)
債券相場は先物が小幅高。夜間取引での上昇を受けて買いが先行したが、この日の5年債入札に対する警戒感から押し戻された。その後、入札は事前予想通りの無難な結果となるも、買戻しの動きは見られず横ばいで推移した。市場はタカ派とされる日銀の田村審議委員の講演(12日)に注目しているほか、明日の(日本時間午前10時)米大統領選テレビ討論会(ハリス副大統領vsトランプ前大統領)では、インフレ抑制策やFed政策に対する言及が材料視される可能性もあることから、内容を見極めたいとする声も聞かれた。
【メモ】
☆5年債入札(172回、CPN0.5%)落札結果
最低落札価格99円88銭(0.525%)、平均落札価格99円90銭(0.521%)、応札倍率3.76倍(前回3.51倍)、(事前予想価格99円88銭)
債券相場は大幅下落。先週末発表の米雇用統計を受けて9月の大幅利下げに不透明感が強まり、統計発表に向けて先週後半から買われた分は巻き戻された。ただ、さらに売り込む動きは見られず、今週は5年債入札(10日)、20年債入札(12日)に加え先物の限月交代を控えてポジション調整が強まるうえ、米国の8月CPI(11日夜)や、また大統領候補者のTV討論会(11日)ではFedの政策に言及することも考えられ、売り買いどちらにも傾けにくいといった見方もあるようだ。
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