債券市場は上昇。日銀が国債の無制限購入に踏み切るとの一部報道なども材料となり、長期金利の指標となる新発10年債利回りが一時1カ月半ぶりの低水準を付けた。ただ、その国債の無制限購入について、現在の国債買い入れ額が従来からのめどとしている80兆円を大きく下回るため、政策効果に懐疑的な見方も見られた。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、10-25年1200憶円、25年超800憶円、物価連動債300憶円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ3.57倍、2.76倍、5.16倍。
日本国債並びに日本国債先物市場で気になるポイントをとりあげます。
債券市場は上昇。日銀が国債の無制限購入に踏み切るとの一部報道なども材料となり、長期金利の指標となる新発10年債利回りが一時1カ月半ぶりの低水準を付けた。ただ、その国債の無制限購入について、現在の国債買い入れ額が従来からのめどとしている80兆円を大きく下回るため、政策効果に懐疑的な見方も見られた。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、10-25年1200憶円、25年超800憶円、物価連動債300憶円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ3.57倍、2.76倍、5.16倍。
債券市場では中期債相場が上昇。今後の発行増額で警戒感が出ていた2年債入札が順調な結果となったことから中期ゾーンを中心に買い安心感が広がった。長期金利の指標となる新発10年債利回りが再びマイナス圏に沈んだことでプラス利回りの超長期債が堅調となった。週明け27日の日銀政策決定会合では展望レポートで経済、物価見通しの引き下げが見込まれ、債券は売りにくい状況が続くとの見方。
【メモ】
☆20年債入札(412回債,CPN0.1%)入札結果
最低落札価格100円475銭(-0.136%)、平均落札価格100円483銭(-0.140%)、応札倍率5.43倍(前回4.28倍)。(事前予想中央値100円47銭)
債券相場は上昇。新発10年債利回りはは約2週間ぶりの水準となるマイナス0.010%まで低下した。昨日に続く原油価格の急落を受けてリスク回避の買い圧力が強まった格好。月内は中長期債対象の日銀買いオペが2回残る一方で、国債入札が明日の2年債の後は大型連休明けとなるため、目先の国債需給の改善を指摘する向きも見られた。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1年以下800憶円、3-5年2800憶円、5-10年3500憶円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ2.87倍、2.96倍、2.47倍。
債券市場では超長期債が上昇した。WTI原油期近物の急落などで、米国債利回り低下の流れを受けて、朝方は買いが優勢の展開。この日の20年債入札も、前日の2020年度の修正補正予算案で国債の増発が短中期債中心となったことで、需給懸念がいったん後退し、無難な結果となった。一方で短中期債や先物は、国債増発で上値が重く、引けにかけてやや売り圧力が強まった。
【メモ】
☆20年債入札(172回債,CPN0.4%)入札結果
最低落札価格101円10銭(0.340%)、平均落札価格101.円21銭(0.335%)、応札倍率3.58倍(前回3.69倍)。(事前予想中央値101円10銭)
債券市場では中長期債相場が小幅安となった。政府による国民への一律現金給付方針を受けた国債増発が短中期ゾーン中心になるとの見方が相場の重しになった。一方、超長期債は売りが継続していたが、国債増発を先に織り込んでいたこともあり午後に買い戻されて堅調推移に転じた。明日の20年債入札が無難に通過できれば、超長期債は目先底打ちとの見方も。
【メモ】
補正予算修正案に伴う歳出8.9兆円の国債増発分内訳
1年債2年債5年債で2.7兆円、短国3.1兆円、前倒しの借換債3.1兆円。