JGBトレーディングフロア(2025年6月25日)

債券は上昇。朝方発表された、今月16~17日の政策決定会合「主な意見」で日銀の追加利上げに慎重な姿勢が確認されたほか、定例の日銀国債買い入れオペも無難に通過して買いが優勢だった。また米金利の低下基調だったこともした支えとなった。この日、ややタカ派と目される日銀田村審議委員の講演が福島で行われ、その発言に注目集まるも踏み込んだ内容はなく影響は限定的だった。

【メモ】
☆日銀買入オペ3-5年2750億円、5-10年3000億円、25年超750億円、物価連動債500億円。応札倍率は、それぞれ2.41、1.62、2.25、4.11倍
☆田村審議委員挨拶要旨「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(福島県金融経済懇談会)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250625a1.pdf


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年6月24日)

債券相場は小幅安。トランプ米大統領がイスラエルとイランの暫定的な停戦を発表し、投資家のリスクセンチメント改善が債券売りにつながった。また、この日行われた20年債入札の弱めの結果を受けて午後に下げ幅を拡大する場面もあった。その後取引終盤にかけて今晩の米パウエルFRB議長の議会証言を控えてやや様子見姿勢が強まった。
20年入札は5月入札後の波乱が記憶に新しい中、来週に30年債入札、また、2週間後には再び20年債入札が控えていることもあり投資家はやや慎重な動きとなったようだ。ただ、財務省が7月からの発行減額で超長期債をケアしているという安心感はあり、利回りが上昇すれば買いたい投資家はいるだろうとの声も聞かれた。

【メモ】
☆20年債入札(192回、CPN2.4%)落札結果
最低落札価格100円20銭(2.385%)、平均落札価格100円48銭(2.364%)、応札倍率3.11倍(前回2.50倍)、(事前予想価格100円50銭)


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JGBトレーディングフロア(2025年6月23日)

債券相場は下落。米国のイラン核施設への攻撃によるリスク回避の動きから高く始まるも、原油価格の上昇や為替のドル高を受けてその後は売りが優勢だった。明日の20年債入札に向けた売りも出たようだ。防衛費増額への圧力が高まっているとの報道や、東京都議選での自民敗北による参院選の不透明感の高まりも金利低下を抑制しているとの見方もある中、特に20年債入札に関しては、前回5月が不調だったこともあり、投資家は慎重にならざるを得ないだろう。
ただ中東情勢の行方がはっきりするまでは、今のところ下値も限定的か。

【メモ】
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ウィークリーレポート(2025年6月20日)

6月第3週、日経平均は+1.50%、NYダウ+0.02%、ユーロストックス50▲1.08%と日経平均の一人勝ちとなりました。
米国市場では6月に入りS&P500が月初来で+0.95%こじっかりとしているものの、空売り比率の多い銘柄で構成されたGS MOST Short Rolling指数が月初来で+12.93%と大幅高となっていることから、足元の相場の底堅さはショートカバー主体であり上昇トレンドではないことが見てとれます。日本市場のでも【1321】日経平均連動ETFの信用倍率が0.43倍と2022年8月以来の低水準(売り長)になっており、足元の株価の上昇も海外市場からワンテンポ遅れで流れてきたショートカバーの一環だったと思われます。

FOMC、日銀と中銀イベント過ぎ、スケジュール的には次は7/9の相互関税上乗せ分が話題になりますが、足元はイラン・イスラエル紛争で中東情勢ばかり注目されています。日本ではETFの分配金捻出売りという独自の需給イベントがありますので、先週に続きTOPIX売り/ダウ買いのチャンスを伺うのが良さそうです。

さて、中東情勢に関しては、イスラエルを支援する米国が直接イランへ攻撃を実施しました。
トランプ米大統領、イランの核施設を完全に破壊した-追加攻撃辞さず – Bloomberg

イランへの攻撃はベトナム戦争やイラク戦争など議会承認のもとに行われた戦争ではなく、シリア空爆のような通常の国防費の中で行われる限定的な軍事行動のケースとなります。このような議会承認無しの軍事行動の事例について、軍事行動開始日を100としてS&P500の比較チャートを作成しました。軍事行動開始まで上昇傾向があり、作戦開始からは横ばいの動きとなります。2020年のコロナショックと重なったイラン司令官暗殺のケースを除くと、下落した場合でも5%弱の下落にとどまっており、前週のレポートと同様、引き続き13週線5676pt、日経平均36624円あたりを下値の目途として、押し目待つ、カバードコールあるいはリスクリバーサルなど価格変動のブレにある程度余裕のあるポジションを取るのが良さそうです。


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JGBトレーディングフロア(2025年6月20日)

債券は長期債が上昇。朝方発表となった5月全国CPIでコア指数が市場予想を上回り、日銀が追加利上げに動きやすくなるとの見方から売りが先行するも、その後この日の日銀国債買入れオペの結果が強かったことで長期債が買い戻された。
また、中東情勢の悪化によるリスク回避の動きがくすぶる中、週末に米国によるイラン攻撃を警戒した持ち高整理もあったようで、先物が引けにかけてプラスに転じた。一方、この日の財務省のPD懇談会では20年債を、事前報道を上回る2000億円減額することが夕方に判明したが、先物夜間取引での影響は限定的だった。

【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年2750億円、5-10年3000億円、10-25年1350億円。応札倍率は、それぞれ2.96、3.10、2.10、2.35倍。
☆国債市場特別参加者会合(第114回)議事の要点(財務省)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/meeting_of_jgbsp/proceedings/outline/250620pd.html


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