JGBトレーディングフロア(2024年12月6日)

債券は上昇。日銀の利上げ観測が再び高まったことによる売りが一巡した後は、特段手がかりがない中で今晩発表(22:30)の米雇用統計を控えて持ち高調整の買いが先行した。12月17~18日で開かれる米FOMCでの金融政策に影響を与えるとみられており、ボラティリティの上昇を警戒した動きとの味方。
また、この日の朝発表された10月の毎月勤労統計については、引き続き現金給与総額や所定内給与はプラスを維持するも、追加利上げを決定づけるには至らなかったようだ。

【メモ】*****


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2024年12月5日)

債券相場は下落。前日に日銀の12月利上げ観測の後退で急騰した反動売りに加え、午後の中村審議委員の会見が予想されていたほどハト派的ではなかったことから、取引終了にかけて売りが強まった。
特に、利上げの可能性についての問いに対して「反対しているわけではない。経済の回復の状況に応じて変えていくべきであり、データやヒアリング情報に応じて判断していくべきだ」との見解がヘッドラインに流れたことで、先物が20銭ほど急落する場面もあった。
一方、この日行われた30年国債入札は無難に通過し、前述のヘッドラインが流れる前までは、底堅い動きが見られていた。

【メモ】
☆30年債入札(84回、CPN2.1%)落札結果
最低落札価格96円55銭(1.089%)、平均落札価格96円67銭(1.084%)、応札倍率3.46倍(前回3.44倍)、(事前予想価格96円55銭)
☆中村審議委員主な発言(出所: Bloomberg)
(年内に利上げする可能性について)「反対しているわけではない。経済の回復の状況に応じて変えていくべきであり、データやヒアリング情報に応じて判断していくべきだ」
「私としては、まだ賃上げの持続性に自信を持てていない」
「経済の回復状況に応じて金融緩和の度合いを慎重に調節していくことが重要な局面だ」
「私は超ハト派と言われているようだが、決してそういうつもりでない。経済の状態に沿って改革をしていけばいい」
(コアCPIの動向について)「私自身は、2025年度以降は 2%に届かない可能性があると考えている」
(個人消費について)「物価上昇や節約志向の影響などにより、力強さに欠けている」など。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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ウィークリーレポート(2024年12月6日)

11月最終週の株式市場は、日経平均+2.31%、NYダウは▲0.60%、ユーロストックス+3.61%と、前週までの米国一強動きの巻き戻しとなりました。

年内株高、年明けからの急変に注意、という流れには変わりありませんが、年末も近いことから、長期的な目線で各国株価の水準感を振り返りたいと思います。
過去30年間の入手できる範囲での予想PERで見ると、米国S&P500は平均から+1.82σと上方に乖離しており、逆に香港ハンセン指数は下方に0.72σ乖離しています。単純に解釈するならば、米国は割高で、香港株が安いということで、米国売り/香港買いとなりそうですが、実際には、長期的な指標の解釈ではモメンタムが強く長く出る傾向にあります。また、割高な状況も株価が先に好況を織り込み、実態(EPS)があとから追い付いてバリュエーションが修正されるケースが多いので、単純に解釈するのは危険です。
とはいえ、S&P500の12か月世予想PERは22.60倍と、2000年ITバブル時のピークの25倍に次ぐ高水準にあり警戒感は当然でてくる水準です。

過去30年の予想PERの平均と現在の位置

少し面白い事例としては、2017年年末にBloombergがS&P500が2000年のドットコムバブル以来の高バリュエーションになっていると記事にしました。年明け、2018年の1月相場は、1月下旬まで強気一辺倒で7.45%上昇となっており、その後、2月にVIXショックが起こりました。
バリュエーションが高く調整が入るという考えは間違ってはいませんでしたが、仮にショートポジションを組んでいたとすると年明け早々担ぎ上げられて逃げ道が無くなっていたと思われます。

(2017.12.21)S&P500種のバリュエーション、ドットコムバブル期のピークに接近
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-12-21/P1AFLM6K50Y301

ともかく、バリュエーションが高いときにさらに上昇するのか、あるいは下落すのか、どちらにせよボラティリティが高まりますので、年明けのポジションはひとまずガンマロングにしておくのがよさそうです。


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JGBトレーディングフロア(2024年12月4日)

債券相場は上昇。韓国の政情不安を受け安全資産に対する需要が高まったほか、午後に入って日銀が年内の利上げを見送るとの見方も一部観測報道などで浮上、先物が上げ幅を広げた。金融政策見通しを反映するオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)が織り込む12月利上げの確率は、前日の6割前後から3割台に低下した。ただ日銀が12月の利上げを見送っても、2025年1月の利上げ期待は残り、どんどん買われる展開は予想しづらいとの見方。
明日は審議委員の中でもややハト派と目される日銀中村審議委員の講演と会見が予想されており、内容に注目が集まる。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2024年12月3日)

債券相場は中期債や先物が上昇。この日の10年債入札が無難な結果に終わり、買い戻しの動きが強まった。利回りの節目1.1%が意識される中、日銀の植田総裁のインタビュー記事による早期追加利上げ観測の高まりで前日に利回り水準が引き上げられたことで、入札に対する警戒感も幾分緩和されたようだ。一方、超長期債は軟調な展開が続き、利回り曲線はスティープ化した。GPIFの運用計画見直しに向けた不透明感も影響しているのではとの見方。

【メモ】
☆☆10年債入札(376回、CPN0.9%)落札結果
最低落札価格98円32銭(1.089%)、平均落札価格98円37銭(1.084%)、応札倍率3.12倍(前回3.13倍)、(事前予想価格98円34銭)


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