~2/8の週は日経平均は▲2.19%と下落、NYダウも米中貿易協議への懸念から週後半に下落し+0.17%と前週比ほぼ変わらずとなりました。
2/7にクドロー米国家経済会議(NEC)委員長の「米中協議でまだ大きな隔たりがある」との発言があり、また週末にはトランプ大統領も貿易協議が終わるまで習近平国家主席と会談しないと発言するなど、3/1の交渉期限に向け緊張感が高まって来ています。
今週は2/14~2/15に北京で米中閣僚級協議が開かれ、引き続きヘッドラインに右往左往する相場となりそうです。
(読売新聞) 米中閣僚級協議、構造問題に焦点…14日からhttps://www.yomiuri.co.jp/economy/20190209-OYT1T50110/
一方、米中の貿易戦争ばかり注目を集めていますが、2/14には日本のGDP、同日夕方にはドイツの10-12月期GDPが発表されます。ドイツは、足元の鉱工業生産指数・製造業受注・景況感など前年比で軒並みマイナス推移するなど不況の兆しが見えており、発表されるGDP次第では2期連続のマイナス成長のテクニカル的リセッションとみなされ、利上げを検討していたECBの金融政策へも影響が出ると考えられ注意が必要です。
さて、日経平均が20%前後下落した際の、ボトムを基準にしてチャートを作成しました。
これまでのところ、2010年10月のギリシャショック後の推移(赤)が近いようです。ボトムを付けた後の戻りが弱い分、反落となった場合の下げ幅も小さい展開が予想され、貿易協議について悲観的なニュースで下げたとしても限定的となりそうです。