※4/20(金) 17:00時点の数値
4/19(木)に発表された投資部門別売買動向では海外投資家が2週連続買い越し(現先合計:5728億円)となっており、また、先物の日々の手口情報でも海外系証券は買い越しとなっている事から3週間連続買い越しとみられ、年初からの売りの買戻しに転じています。
1月下旬から急落した日経平均株価ですが、3/23にボトムをつけたとみられ、チャートの形状としては2015年のチャイナショック時の日経平均に似ています。当時は下落幅の7割を回復して戻り高値を付けました。今年の下落も同様の値動きで推移すれば、日柄的には5月下旬に23,000円台を回復することになります。
ゴールデンウィーク明けには、3月決算企業の決算発表日が集中しており(ピークは5月SQ日の11日)、4月初めに発表された2018年3月の日銀短観での想定為替レート109.49円に対して、足元の為替は107円台と円高に推移していることから、本決算と同時に発表される今期業績見通しが慎重なものとなり上値が重たくなる可能性もありますが、少なくとも4月いっぱいは戻り高値を試す展開となりそうです。
さて、今週の気になるニュースは次の2本です。
・サウジ、原油価格を80-100ドルに押し上げたい意向=関係筋
https://jp.reuters.com/article/opec-oil-idJPKBN1HQ03C
・アルミやニッケルが急騰、金属相場狂乱-対ルサール制裁の影響で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-18/P7DYNQ6K50XV01
これまで貿易戦争懸念から売られていた海運株が、資源価格の上昇で一躍今週のTOPパフォーマンスセクターになりました。資源価格の上昇は、将来的に物価の上昇要因となり、インフレ加速=利上げペース拡大、と金利上昇圧力へつながるため、今年の1月下旬からの下落(米国債3.00%を嫌気した株安)を連想します。当面、株価は回復局面が続くお思われますが、その後のリスク要因ともなりかねないニュースなので頭の片隅に入れておきたいです。