8月4日から日銀のETF買いが増額する 2016年8月1週

(日銀のETF買い動向についてはリンク先を参考ください

今週の動き

前週日銀がETFの年間買い取り額を倍増させることを決定したが、市場の期待は国債買い入れの増額や、マイナス金利の拡大なども含むことであったようで、今週、ドル円は一時100円後半まで円高ドル安が進む場面があり、日本企業の収益悪化を見込み、株価は弱い展開となった。

日銀のETFの買入れ額がいつ引き上げられ、どの程度になるのかに市場では注目が集まったが、8月4日に1日で707億円の買いが入り、これまでの倍以上の金額を一日で買い入れることが分かった。同日は日経平均株価で16,000円を割り込む展開となっていたが、日銀の買いにより相場は持ち直し、16200円台まで回復した。(日銀のETF買いについては、日銀のETF買い一日707億円にを参照ください。http://kosei.co.jp/wordpress/?p=543

日本の経済指標では、毎月勤労統計の現金給与総額(6月・前年比)が1.3%と前月の-0.1%から上向きとなった。米国では、週末の雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計が17.9万(前月17.6万)と、まずまずの値となった。

20160805 nky

20160805 jpy

セクター別では証券・商品、精密、鉱業が買われ、水産農林、保険、建設が売られた。スタイルインデックスは全面安となったが、為替のあまり関係ないとみられるマザーズ指数は下げが小さかったが、東証一部のグロースや小型は弱含んだ。市場では、これまで弱かったセクターのリバウンドもあり、ロングショートなどの解約の売りが出ている可能性が指摘された。

20160805 sector

今後の見通し

来週で企業決算も一段落する。これまでのところ大きな失望はない。為替見通しを102円に引き下げ、下方修正を発表したトヨタが買われるなど、市場が思っているよりも現実は良いように見える。

来週は寄付きで米国の雇用統計の影響を織り込み、その後、夏休みモードに入る可能性が高い。大口の投資家は夏休みのストップオーダーのみを残していくため、時折、激しい動きとなることもあるが、そのような際に押し目があれば逆張りたいところだ。

20160805 indexes

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です