日銀は物価目標達成見通しを一年先送りに(2017年7月20日)


株式市場概況

 日本株は堅調な展開となりTOPIX指数は前日比+0.69%の1633ポイント、日経平均株価は+0.62%の20,144円となりました。注目された日銀政策決定会合では政策変更がなかったものの、物価上昇2%達成時期が「2018年度ごろ」から「2019年ごろ」へと先送りされたことから、緩和環境が継続するとの見方が拡がり、ドル円が1ドル111円80銭から112円20銭まで円安に動きました。株式市場でもこの材料は好感され、株価は強い展開となりました。
 セクター別では値上がりが32、値下がりが1、上昇率上位は水産農林、化学、その他金融、下落はその他製品となりました。上昇率トップの水産農林は、日経新聞の朝刊でマルハニチロ(1333)の1Qの経常利益が前年同期比3割増であったと報道されたことにより、前日比239円高の3,160円と大幅高したことから、強くなりました。
 スタイルインデックスではここのところの米国金利の低下から連日でREIT指数が上昇率トップとなりました。それにTOPIXミッド400、スモールが続きました。
 貿易収支(6月)は814億円と若干予想を下回りました。輸出(前年比)+9.7%、輸入(同)+15.5%と、輸入が想定よりも強かったことが要因です。輸出の増加品目は半導体製造装置、自動車、鉄鋼、輸入の増加品目は石炭、液化天然ガス、電算機類でした。

 今晩はECB理事会の結果発表があります。

マザーズ市場概況

 マザーズ指数は前日比2.82ポイントの1179.8ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は106(44.9%)、下落銘柄数は119(50.4%)、変わらずは11(4.7%)、売買代金は前日比169億円の1325億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比90、終値6,240)、アンジェス(4563、前日比51、終値770)、ティーケーピー(3479、前日比830、終値14,880)、下落寄与度上位銘柄はサイバーステップ(3810、前日比-310、終値4,080)、イトクロ(6049、前日比-290、終値5,020)、ドリコム(3793、前日比-65、終値1,978)となりました。売買代金上位銘柄はアンジェス、サイバーステップ、ジーエヌアイグループ(2160、前日比4、終値676)でした。
マザーズ先物は前日比-2ポイントの1157ポイントで一日の取引を終えました。出来高は230枚でした。



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