小型株の下落幅大きい展開に(2017年6月28日)


株式市場概況

 本日の日本株は、寄付き後こそ円安が好感され前日比でプラスになる場面があったものの、これまで堅調だった小型株が弱い展開となり相場全体の足を引っ張り、徐々に売り優勢となる展開となりました。マザーズ指数は先週金曜日以来の大きな下げ率となり投資家心理を悪化させました。ここまで堅調だったグロース株が弱い反面、バリュー株は強くなりました。バリュー株の代表格である銀行が上昇率トップとなりました。
 セクター別では値上がりが16、値下がりが17、上昇率上位は銀行、鉄鋼、鉱業、下落率上位はその他製品、ゴム、電気機器となりました。銀行は米国金利の上昇が好感して買われ、鉄鋼、鉱業は原油価格が戻していることが材料視されました。その他製品の下落幅が大きくなったのは、足元、日々上昇していた任天堂(7974、前日比‐1450円、終値37,870円)と下げたことでした。ここのところ堅調だったゲーム関連銘柄が弱含んだのも、本日の動きの特徴と言えます。
 スタイルインデックスではTOPIXバリューとコア30のみが上昇となりました。下げ幅が大きかったのはマザーズ指数(前日比‐2.6%)、米国金利の上昇が嫌気されたREIT指数(同‐1.07%)でした。

 月末ということもあり、明日から日本では経済指標が盛りだくさんとなります。明日(29日)は小売売上高、30日(明後日)は全世帯家計調査、CPI、鉱工業生産などが発表されます。

マザーズ市場概況

 マザーズ指数は前日比-31.20ポイントの1166.51ポイントと大きく下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は32(13.6%)、下落銘柄数は200(84.7%)、変わらずは4(1.7%)、売買代金は前日比-198億円の1407億円と前日比で減少しました。
上昇寄与度上位銘柄はリミックスポイント(3825、前日比74、終値1,578)、プレシジョン・システム・サイエンス(7707、前日比100、終値763)、トランスジェニック(2342、前日比63、終値824)、下落寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比-150、終値6,320)、そーせいグループ(4565、前日比-380、終値11,940)、サイバーステップ(3810、前日比-1,170、終値6,070)となりました。売買代金上位銘柄はリミックスポイント、アカツキ(3932、前日比-760、終値8,440)、サイバーステップでした。

マザーズ先物は前日比-31ポイントの1146ポイントで一日の取引を終えました。出来高は1597枚でした。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です