株式市場概況
米国株は原油価格の下落や、IBMの決算が想定を下回ったことから弱い動きとなりましたが、日本株は寄付き後から前日比でプラスの推移となりました。引けにかけて若干弱含んだことから、TOPIX指数は前日比+1.39ポイント(+0.09%)の1,472ポイント、日経平均株価は前日比-1.71円(-0.01%)の18,430円と前日比で小幅な動きに留まりました。
個別では買収が功を奏し1-3月期の営業利益が2倍となったと報道されたキヤノン(7751、前日比+90円、終値3,483円)と大きく上昇しました。一方で、14時ごろの日経ビジネスによる、日本郵政(6178、前日比-36円、終値1313円)が2015年に行ったトールブラザーズの買収で、数千億円規模の減損処理を検討しているとの報道で、大きく値を崩す場面がありました。
セクター別では銀行、ゴム、輸送用機器が強く、石油石炭、電気ガス、鉱業の下落が大きくなりました。銀行のリバウンドは、米国の金利(10年物)が一昨日の2.17%から2.21%に上昇したことが要因となりました。石油石炭、鉱業の下落は昨晩の原油価格の影響でした。スタイルインデックスではマザーズ指数、TOPIXスモールは強かったものの、東証2部指数が下落率トップとなり、小型の反発が一息ついたような雰囲気が感じられました。
日本の経済指標では3月の貿易収支が発表され、輸出が前年比+12%、輸入が+15.8%とどちらも予想を上回り伸びとなり、季節調整後の貿易収支は1,722億円とほぼ予想通りとなりました。3月の全国百貨店売上高(前年比)は-0.9%、東京地区百貨店販売は-0.2%と依然として伸び悩み、消費の不調をうかがわせる内容となりました。
今週末は23日にフランスの大統領選を控えており、明日は抑えた動きとなると見られます。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比6.67ポイントの1016.21ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は106(47.3%)、下落銘柄数は111(49.6%)、変わらずは7(3.1%)、売買代金は前日比245億円の1608億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比53、終値679)、そーせいグループ(4565、前日比290、終値11,290)、ナノキャリア(4571、前日比100、終値752)、下落寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779、前日比-30、終値1,510)、ミクシィ(2121、前日比-50、終値5,670)、Gunosy(6047、前日比-55、終値2,150)となりました。売買代金上位銘柄はアカツキ(3932、前日比-100、終値5,350)、ジーエヌアイグループ、サイバーステップ(3810、前日比91、終値1,730)でした。
マザーズ先物は前日比4ポイントの1002ポイントで一日の取引を終えました。出来高は160枚でした。
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