株式市場概況
米国株は連日高値を更新する展開となりましたが、日本株は上値が重い展開となり、TOPIX指数は前週末比+0.36%の1550.14ポイント、日経平均株価は前週末比+0.25%の19,283ポイントとなりました。
注目されたFOMC議事録では「かなり早期の利上げを見込む」という文言が見られましたが、市場の金利は低下傾向となり、ドル円は円高気味となり112円台が継続しました。木曜日には新たに財務長官となったムニューチン財務長官が「金利が長期に渡って低水準となる」、「超長期債の発行を検討する」との発言を行ったことも米国の金利低下の要因となりました。
為替の影響と期末に向け金融機関が株式を利食う動きを強めていることから、米国株の上昇に後れを取る結果となりました。
セクター別ではゴム、空運、パルプ紙の上昇が大きく、非鉄金属、ガラス土石、鉄鋼の下落が目立ちました。ゴムの上昇は寄与度トップのブリヂストンの自社株買いが効いています。
スタイルインデックスではマザーズ指数、REIT、東証2部指数の上昇が大きくなりました。小型株の上昇は為替が円高気味に推移したことから大型株が嫌気されたことと、IPOが好調だったたことが要因でした。Reitは米国金利の低下から利回り選好から買われました。
日本の経済指標では貿易収支(1月、季節調整後)が発表され、1,555億円と予想、前月を下回る値となりました。個人消費関連では、スーパーマーケット売上高(1月、前年比)は-1.6%(前月-2.0%)、全国百貨店売上高(1月、前年比)は-1.2%(前月-1.7%)と、前月よりも若干改善したものの、依然として前年比マイナスが続いています。
米国ではマークイット米国製造業PMI(2月)が54.3(前月55.0)、サービス業PMIが53.9(55.6)と好不調の境界である50を上回っているものの、両指標とも前月を下回る結果となりました。
今後の見通し
来週は経済指標の発表が多くなるほか、28日にトランプ大統領が一般教書演説を行います。ここまで米国株はインフラの増強、減税政策、規制緩和を期待して上昇してきました。一般教書演説でどのようなことが発表されるのか、市場参加者は固唾を飲んで見守っていると思われます。市場が失望する内容であれば、株価の下落は大きくなると見られます。市場の勢いを増すような発表は行われるのか、期待をもって見守りたいと思います。
今週、トランプ大統領関連の情報を集めやすいサイトをピックアップしてみました。是非、ご覧ください。
「トランプ大統領ウォッチ」 http://kosei.co.jp/wordpress/?p=2737
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