日米の金利差縮小を要因とした円高ドル安の影響から株安に(2017年2月2日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比-17.36ポイント(-1.14%)となり1510.41ポイントで取引を終えました。

株式への売りが強まったのは、10年国債入札の不調により金利が上昇したことが原因と見られます。10年金利は、入札前は0.095%から0.0875%で取引されていましたが、0.115%程度まで上昇しました。米国の10年金利は昨晩も低下傾向だったのですが、日本時間も低下が見られ、昼過ぎに2.47%から2.45%まで低下しました。日米の金利差の縮小により、円高ドル安から株安となりました。15時半時点でドル円は1ドル=112.60円で取引されています。

セクター別では医薬品と卸売のみが上昇となり、海運、鉱業、倉庫・運輸の下落が大きくなりました。薬品は昨日上方修正を発表した武田薬品(4502、前日比+96円、終値4,864円)にけん引され、卸売は本日14時に決算発表した三菱商事(8058、前日比+54.5円、終値2627.5円)が上方修正を発表したことにより底堅くなりました。

スタイルインデックスでは小型の下げは小さかったものの、昨日強かったミッド400、日経平均、ラージ70の下げが目立ちました。


引け後の決算発表では、新日鉄(5401)が当期利益見通しを600億円から800億円に引き上げ、ローム(6963)は営業利益見通しを235億円から290億円に引き上げました。ソニー(6758)は営業利益見通しを2,700億円から2,400億円に引き下げ、神戸製鋼所(5406)は450億円から50億円に引き下げました。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-2.47ポイントの988.25ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は78(34.2%)、下落銘柄数は139(61.0%)、変わらずは11(4.8%)、騰落レシオ(25日)は104.45、売買代金は前日比-71億円の1009億円となりました。

下落寄与度上位銘柄はドリコム(3793、前日比-246円、終値1886円)、マイネット(3928、前日比-380円、終値3750円)、ミクシィ(2121、前日比-15円、終値4925円)となり、上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比160円、終値13300円)、ユナイテッド(2497、前日比121円、終値2018円)、WASHハウス(6537、前日比605円、終値5350円)、売買代金上位はマイネット、アカツキ(3932、前日比110円、終値4020円)、そーせいグループとなりました。

マザーズ先物は前日比-3.5ポイントの986.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は350枚でした。


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