債券相場は超長期債が大幅に上昇。午前の取引では、米債の上昇を受けて買い先行後、日銀植田総裁の金融正常化姿勢(日銀金融研究所主催の国際コンファランスでの講演)を受けて下落に転じたが、午後に入って財務省が例年6月に開く国債市場特別参加者会合に向けて、国債の発行減額観測が浮上し超長期債中心に大幅上昇、イールドカーブもフラット化した。
前週末から連日で超長期債が買われ、地合いが変わった可能性があるとの見方がある一方で、明日の40年国債入札に対する警戒感は依然強く、加えて日銀も引き続き政策金利は引き上げ方向という方針を堅持しており、明日の入札結果が相場水準を左右しそうだ。国債市場特別参加者会合での30年債・40年債の発行減額が実現すれば超長期金利も頭打ちになるとの見方だが、今はまだ期待先行で、投資家もまだ慎重な見方を崩していないとの声も聞かれた。
【メモ】
☆植田総裁開会挨拶の邦訳(日本銀行金融研究所主催2025年国際コンファランス)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250527a1.pdf
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