債券市場は下落。米長期金利が一段と上昇したため、先物や超長期債を中心に売り圧力が掛かった。一方、新発10年国債利回りは引き続き日銀の許容上限の0.50%で推移したほか、この日の5年債入札が無難な結果となり中期ゾーンはしっかりだった。
夕方になって、日銀は国債補完供給オペの品貸料の水準をこれまでの0.25%から1.0%に引き上げを通知、過度な国債の空売りをけん制する狙いとみられたが、先物夜間取引での影響は限定的だった。むしろ、需給ひっ迫による流動性の低下につながるのではと危惧する見方もあるようだ。
【メモ】
☆5年債入札(156回,CPN0.2%)落札結果最低落札価格99円92銭(0.216%)、平均落札価格99円92銭(0.216%)、応札倍率3.98倍(前回3.66倍)。(事前予想価格99円89銭)
☆国債買入(固定利回り方式,367~369回0.50%) 落札金額300億円 / 国債買入(固定利回り方式 358回0.50%) 落札金額0億円