5月の第2週の株式市場は、日経平均+1.18%、NYダウは▲2.90%となり1923年5月以来のワースト記録8週続落となりました。ユーロストックス50は▲3.82%の下落となりました。
週前半は、前週末の流れで反発となっていたものの、5/17に物価抑制のために中立金利よりも高い水準への利上げに意欲を示したことから、翌18日にはNYダウは▲1164ドル安と大幅安となりました。改めて、市場はインフレ抑制のために必要な政策金利の水準に懐疑的になっているようです。一方、チャート的にはS&P500は5/2、5/12と同様に長い下髭をつけており、ひとまず週明けには4000ptまでのリバウンドが予想されます。
約100年ぶりとなるNYダウの週足連敗記録ですが、過去のダウ続落局面を見ると、リーマンショックやコロナショックなどの暴落局面ではなく、長期間にわたって株価が低迷するタイミングで出現しています。目先リバウンドがあったとしても、最高値更新は無く、例えば、200日線まで回復後10%下落といったような流れになるかもしれず、単純な米株インデックス投資に逆風となる展開も考えられます。
ダウ1164ドル安と大荒れになった~5/20の週ですが、日本市場のセクター別では倉庫運輸株が10%以上上昇しており、指数が低迷しているなかでも個別では大きな動きが出ています。
NYダウの連敗記録が今後長期的な指数の低迷を示唆するなら、ここ数年来ブームとなっていたパッシブ運用が凋落しアクティブ運用の逆襲となる可能性も考慮したいところです。