株式市場概況
昨日は米国の大統領選挙の結果を受け大幅安した日本株でしたが、結果を受けての米国株市場が一先ず上昇したことから、昨日の下落分を全て取り戻す展開となり、TOPIX指数は前日比+75.19ポイント(5.78%)の1376.35ポイントとなりました。東証1部売買代金概算は3兆4,125億円と昨日の3兆9千億円には届かなかったものの、大商いとなりました。全セクターが上昇し、中でもトランプ次期大統領は金融規制を緩める方向で考えているとのことから、保険(9.94%)、証券・商品(9.48%)、銀行(8.8%)と金融が強くなりました。その他、インフラ投資期待から鉄鋼や建機なども上昇しました。
その他米国で目立ったのは金利上昇の動きです。10年金利は前日比で20ベーシスポイント上昇し、2.05%となりました。要因は次期政権による景気改善とインフレ期待のようです。それによりドルが買われる動きとなり、昨日日中には101円前半まで買われたドル円は、一時105円後半まで円安ドル高が進む場面があったことも、株高の要因となりました。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比43.62ポイントの873.02ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は214(96.0%)、下落銘柄数は7(3.1%)、変わらずは2(0.9%)、騰落レシオ(25日)は80.24、売買代金は前日比-302億円の720億円となりました。昨日の米大統領選の結果を受けた急落から一転、マザーズ指数も戻りを試す動きとなりました。
上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(前日比1380円、終値14520円)、CYBERDYNE(前日比58円、終値1383円)、ナノキャリア(前日比59円、終値903円)となり、下落寄与度上位銘柄はエナリス(前日比-38円、終値772円)、カナミックネットワーク(前日比-134円、終値2866円)、ベネフィットジャパン(前日比-37円、終値2101円)、売買代金上位はそーせいグループ、イグニス(前日比440円、終値4815円)、メタップス(前日比81円、終値2080円)となりました。
エナリスは平成28年12月期の業績見通しを引き下げ、当期純利益が赤字に転じたことで売られました。メタップスは本日から増担保金が解除となったことで、取引が増加しました。
マザーズ先物は前日比53ポイントの868.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は301枚でした。
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