米大統領選への不安から下落(2016年11月2日)

20161102

株式市場概況

TOPIXは前日比-24.75ポイント(-1.78%)の1368.44ポイントと、8月3日以来の大きな下げ幅となりました。下げの要因となったのは、米大統領選でトランプ候補の支持率がヒラリー・クリントン候補を上回ったものが見られるとの報道です。米国市場でリスクオフの動きが見られ始め、日本市場でもその傾向が継続しました。ドル円は昨日の日本株引け時点の104円80銭から103円80銭まで円高ドル安が進みました。

セクター別で上昇したのは鉄鋼、食料品、下落が大きかったのは非鉄金属、海運、保険でした。鉄鋼の上昇は昨日、指数寄与度トップの新日鉄住金(5411)が発表した決算で、同業他社が業績見通しを引き下げる中、通期見通しを据え置きしたことが好感され、前日比+71.5円の2142.5円と上昇したことが要因となりました。非鉄金属は、指数寄与度トップの住友電気工業が昨日発表した決算で、通期の営業利益見通しを1,600億円から1,250億円に下方修正したことが嫌気され、前日比-179.5円の1,370円まで下落したことが影響しました。

通期見通しを上方修正した日本ハム(2282)は前日比+236円の2,759円、一方でイビデン(4062)は、当期純利益の見通しを従来予想の30億円から653億円に下方修正し、前日比-204円の1,334円まで下落しました。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-31.1ポイントの892.65ポイントと8月3日以来の下落幅となりました。上昇銘柄数は16(7%)、下落銘柄数は203(91%)、変わらずは4(2%)、売買代金概算は前日比+33億円の671億円、騰落レシオ(25日)は85.5でした。

マザーズ指数は6月のbrexit以来、支持線としている890ポイントを試す展開となっており、今後の動向が注目されます。

指数の下落をけん引したのはミクシィ(2121、前日比-190円、終値3,610円)、そーせい(4565、前日比-410円、終値14,750円)、CYBERDYNE(7779、前日比-57円、終値1,493円)、上昇したのはインベスターズクラウド(1435、前日比+85円、前日比3,930円)、オウチーノ(6084、前日比+300円、終値1,402円)、串カツ田中(3547、前日比+240円、終値7,690円)、売買代金上位はそーせい、メタップス(6172、前日比-191円、終値1,997円)、ブランジスタ(6176、前日比-171円、終値2,579円)でした。

マザーズ先物概況

マザーズ先物前日比-28ポイントの892ポイントで取引を終えました。出来高は997枚と久しぶりの高水準となりました。前日時点の建玉は3,640枚となっています。

 

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