円安ドル高によりじり高商況に(2016年10月5週)


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市場概況

今週の日本株はドル円が円安ドル高に動いたことなどから、堅調に推移しました。日経平均株価は前週末比%の円で1週間の取引を終えました。今週から日本企業の決算発表が本格化しましたが、内容はまちまちなものとなり、日本株の動向にそれほど影響を与えませんでした。

ドル円は欧米経済が案外堅調であることから、米国の12月の利上げは確実であろうとの見方から、米国で10年金利が前週末の1.73%から1.86%まで13bpsと大きく上昇したことからドルが強含み、円安ドル高の動きとなりました。ドル円は7月末以来4か月ぶりに105円台を回復しました。

セクター動向

セクター別ではその他金融、証券・商品、繊維などが強い一方で、鉱業、海運が前週末比で下落しました。その他金融はオリックスが好決算で大幅上昇したこと、証券も野村証券の決算が予想を上回ったことから強くなりました。鉱業は原油価格の下落の影響、海運は日経新聞が日本郵船の業績悪化を報道したことなどから弱含みました。

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欧州経済

27日に発表された英国の7-9月期のGDPが、前期比+0.5%と予想を上回る成長を見せ、投資家を安心させました。Brexitの決定後の英国の経済動向を窺がう上で注目された指数でしたが、影響は見られませんでした。

ドイツ銀行は、7-9月期の決算が債券トレーディングの好調で予想外に黒字となりましたが、依然として米当局との罰金の引き下げ交渉が難航していることが嫌気され、株価は大きくは変動しませんでした。

米国における大型買収

米国では大型買収のニュースが多くなっています。携帯電話用半導体の最大手クアルコムがオランダのNXPセミコンダクターズを470億ドルで買収することを発表したほか、通信大手AT&Tがメディア大手のタイムワーナーの買収を発表しました(現時点では、当局が承認するかという障壁があります)。

クアルコムは急成長する自動車の電子機器市場への参入を加速させるために、この大型買収を決めた模様です。AT&Tはコンテンツを保有し、収益を上向けることを目指しています。

また、GEが油田サービス米国3位のベイカーヒューズとの買収交渉を行っているとの報道もあり、今後一段とM&A市場が盛り上がる可能性があります。

JR九州の上場

大型上場として注目されたJR九州ですが、公募価格2,600円のところ初値は3,100円となりました。その後は3,000円を割り込む場面もありましたが、本日の終値は3,025円と公募価格から見ると高い水準を維持しています。昨年の大型上場である郵政グループ3社のイメージから早めに売る動きもあるため、それを考えると案外底堅く、今後に期待しても良いかも知れません。

今後の見通し

来週以降はイベントが盛りだくさんで、目が離せません。11月1日は日銀政策決定会合、中国のPMI、2日にFOMC、4日に米国雇用統計、8日に米大統領選となっています。日米とも中銀の政策に変更はなく、大統領選挙はヒラリー・クリントン候補勝利の確率が高いと見られており、想定通りの展開となれば、リスクオンの展開となると見られます。その他、日本企業の決算発表にも注意したいところです。

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