2021年第1週は、NY市場は+491ドル高と4週続伸、日経平均は+694円高となりました。
年初、1/5には米国ジョージア州で上院議席の決選投票では2議席とも民主党が勝利しました。また、翌日には大統領選挙の選挙人投票でバイデン時期大統領の勝利が確定、一時国会議事堂が占拠される騒動もありましたが、トランプ大統領も1/20の就任式へ向けスムーズな政権移行を指示しました。
1/5の上院選後はマーケットは大統領・上院・下院すべて民主党が優勢なトリプルブルーを織り込み、債券安、ドル安、ハイテク株安の反応となりました。
VIX指数は1/4の26.97ptから週末は21.56まで5pt以上の急落となりました。ヒストリカルボラティリティを見ると、足元では S&P500指数のボラティリティが日経平均のボラティリティを下回っていましたが、インプライド・ボラティリティでは S&P500指数が上回る状況が昨秋より続いていました。米国政治に絡んだマーケットの不安心理を反映したものと考えられますが、足元のVIXの急落を見ると、そういった不安はすっかりはげ落ちたようです。
年初から台湾・韓国といったアジア圏の株価指数は堅調に推移しており、台湾証券取引所発表の売買動向では、海外投資家の買い越しが目立っています。東証のデータでは海外投資家は2020年に3兆2504億円の現物株を売り越していますが、VIXの急落がリスクオンの号令となるなら、海外投資家の日本株買戻しにより第一四半期中に日経30000円も拝むことができそうです。