ウィークリーレポート(2020年8月21日)

夏枯れの様相を呈してきた株式市場ですが、今週市場に流れたニュースをチェックしてみたいと思います。まず、明るいニュースとしては、新型コロナワクチン開発前進がありました。これまでワクチンネタが流れた場合は日経VI、米国VIXともに大きく下落する傾向がありましたが、さすがに食傷気味なのかあるいは目先の調整警戒色が強くなってきているのか、今回は小幅上昇となりました。

08/21 *ファイザーのコロナワクチン、10月の審査申請に向けて順調

一方、悪いニュースでは、中国での投機規制の憶測、また、米国のファーウェイへの規制強化があり、半導体株が主力である台湾・韓国はそれぞれ▲1.47%と▲4.27%の下落となりました。

・(日経新聞)中国、投機過熱に警戒 貴金属・株、口座開設停止も
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62807300Z10C20A8FFJ000/

・米国がHuaweiに対する禁輸措置を強化
https://eetimes.jp/ee/articles/2008/19/news063.html

8/21に発表されたフランス製造業PMIは市場予想53.0に対して49.0、サービス業PMIも51.9(市予想56.3)と市場予想を大きく下回る結果となりました。また、同日に発表されたドイツPMIでは、製造業は53.0(市場予想52.3)と良好だったものの、サービス業は市場予想55.2に対して50.8と急落、新型コロナ感染第2波の影響が出てきているよう見えます。

日本市場では、セクター別では空運や不動産などが値上がり、新型コロナの影響の大きいセクターが上昇となりました。ショートカバーあるいはワクチン期待によるものでしょうが、上記PMIの悪化を考えれば、ワクチン期待での空運株の業績回復などという見通しはまだまだ厳しいものと思えます。
NASDAQは株価好調なものの、台湾株の下落や経済指標の悪化など周辺環境ではほころびが見え始めており、やや警戒を要する状況に見えます。ただし、金融緩和の強さを考えると、調整があっても6月以降のBOXである日経平均22000円~23000円のレンジ内の動きにとどまるのではないでしょうか。

 


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