マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比+5.14ポイントの943.75ポイントで一日の取引を終えました。上昇銘柄数は127(57%)、下落銘柄数は78(35%)、変わらずは16(7%)、騰落レシオ(25日)は104.99、売買代金は796億円と前日比で162億円減少しました。
指数上昇寄与度上位銘柄はファーマフーズ(2929)、エニグモ(3665)、FFRI(3692)、下落寄与度上位銘柄はミクシィ(2121)、ジーエヌアイグループ(2160)、そーせい(4565)、売買代金上位銘柄はそーせい、モバイルファクトリー(3912)、アークン(3927)となりました。
ファーマフーズは昨日発表した2016年7月期の業績予想の引き上げが好感され、エニグモは、ソーシャルショッピングサイトBUYMAの会員数が円高も追い風となり、大きく増加していることが好感され上昇しました。その他、久しぶりにセキュリティ関連銘柄が物色されFFRI、アークンが上昇しました。
ミクシィはクレディスイス証券が目標株価を従来の4,900円から4,200円に引き下げたことから弱含みました。
マザーズ先物
マザーズ先物は前日比4.5ポイント高の929ポイントで取引を終えました。出来高は125枚と低調、前日の建玉は2,726枚となっています。
株式市場概況
TOPIXは前日比-0.01%の1322.99ポイントで取引を終えました。前日の米国株は反発していたものの、為替が円高に動いたため、日本株を積極的に買う動きは見られませんでした。
前週末大きく下落していた米国株は、FRBのブレイナード理事の講演がハト派的な内容だったことから、S&P500指数は1.5%ほど上昇する一方、為替市場では円高ドル安となり、ドル円は1ドル102円後半から101円後半に動きました。ちなみに、9月20日、21日のFOMC前のFRB高官の講演はこの日が最後となります。
中国の経済指標は鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資共に予想を上回る値となりました。7月の指標は悪く、景気の後退が心配されましたが、持ち直す兆候が見られます。
セクター別では医薬品(前日比+1.39%)、ゴム(+1.03%)、食料品(+0.94)が強い一方、保険(-2.23%)、海運(-1.8%)、銀行(-1.69%)が弱含みました。スタイルインデックスではREIT(+1.1%)、マザーズ(+0.55%)、日経平均(+0.34)が上昇し、TOPIXバリュー(-0.32%)、コア30(-0.23%)、ラージ70(-0.12%)が下落しました。
市場の流れ的にはここ最近強かった大型株が売られる一方で、ディフェンシブや小型に資金が流入する形となっています。
注目のニュース
米国の原油会社やガス会社の破たん件数が昨年の2倍となり、米国企業のデフォルト件数が2009年以来の高水準となっているというニュースがブルームバーグにありました。昨年の債権の回収率は21%と、過去数十年の59%を大きく下回る水準となっているようです。米国企業は破たんが早期に行われそのため回収率が高く、回復も早いというのがこれまでの常識でしたが、低金利のため運用難となった資金が高利回り債にも回り、経営が継続できた分、破たんのダメージが大きくなっているようです。9月7日のデイリーコメントでは米国の農地の急落というニュースを採り上げましたが、米国経済の状況は完全には程遠い状況です。このような一面を見ると利上げは難しく感じられます。
相次ぐ米石油・ガス会社の破綻、銀行の債権回収率は「壊滅的」水準
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会