債券相場は上昇。英国のEU離脱に係る不透明感と、米国経済指標の悪化で再びリスク回避ムードが高まり、欧米債券が上昇、国内債も高く始まった。10年債は過去最低金利の-0.030%手前の-0.295%まで低下した後は高値警戒感から上値が抑えられた。
ここもと、日銀はこの水準で買いオペの減額を行っており、金利低下を抑制する動きとみるなら、買い進むのは難しいとの見方。この日、短期金利の深堀りを主張する日銀片岡審議委員の講演,会見が行われたが、踏み込んだ内容は見られなかった。
【メモ】
日本銀行の片岡審議委員会見要約(函館市)
「日銀の物価安定目標の障害になり得る-円高」「緩やかな円高の状況になっている、特定水準にはコメント控える」「物価目標の早期達成は非常に重要」「政策を緩和的なものにするなら副作用含め注意深く判断」「日銀の金利の変動範囲を過度に厳格にとらえる必要ない」「消費増税の消費への影響楽観視できない」など。