債券相場は先物が小幅下落。前日の欧米市場で長期金利が上昇したことで安く始まるも、引き続き現物債市場は動意薄の展開で、徐々に下げ幅を縮める形となった。この日朝方に発表された1-3月GDPが3期ぶりのマイナス成長となったことも下支えになったようだが、もっとも、取引が低調過ぎて、参加者自身も方向感を見出しづらい状況のようだ。
月別: 5月 2021
JGBトレーディングフロア(2021年5月17日)
債券相場は上昇。前週末の米長期金利が低下したことを受けて買いが優勢で始まったが、その後は、先物は小幅なレンジでもみあい。また現物債は、午前の取引で中期、長期、超長期の新発債はいずれも取引成立しないなど閑散な状況だった。海外の期待インフレ率の上昇などもあって多少注目が集まったこの日の物価連動債入札は、順調な結果に終わった。
【メモ】
☆10年物価連動債入札(26回,CPN0.005%)落札結果
発行価格101円90銭(-0.185%)、応札倍率3.82倍(前回3.07倍)。(事前予想中央値101円50銭)
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
JGBトレーディングフロア(2021年5月14日)
債券相場は上昇。米長期金利の上昇一服に加え、この日の日銀国債買いオペでは、5-10年ゾーンの応札倍率が低下するなど良好な需給関係が示され、買い安心感が広がった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4750億円、3-5年4500億円、5-10年 4500億円(金額は事前通知通り)。応札倍率はそれぞれ3.08倍、3.11、2.17倍。
【来週のスケジュール】
5/17
<国内予定>
10年物価連動債入札 / 国内企業物価指数(4月) / 工作機械受注(4月)
<国内決算>
ブリヂスト(5108) / リクルトH(6098) / 三菱HCキャピタル(8593) / MUFG(8306)
<海外予定>
【米国】アトランタ連銀オンラインイベントにクラリダFRB副議長参加 / ニューヨーク連銀製造業景況指数(5月) / NAHB住宅市場指数(5月) / 対米証券投資(3月)
【欧州】特になし
【その他】中国工業生産,小売売上高 ,都市部固定資産投資(4月) / 中国新築住宅価格(4月)
ロシアGDP(1Q)
5/18
<国内予定>
GDP(1Q) / 第3次産業活動指数(③月)
<国内決算>
なし
<海外予定>
【米国】アトランタ連銀オンラインイベントにダラス連銀総裁参加 / 住宅着工件数(4月)
【欧州】ユーロ圏GDP(1Q) / 英ILO失業率(1-3月)
【その他】特になし
<海外決算>
百度 / ウォルマート / ホーム・デポ
5/19
<国内予定>
国庫短期証券(1年)入札 / 5年利付国債入札 / 鉱工業生産(3月) / 訪日外客数(4月)
<国内決算>
なし
<海外予定>
【米国】FOMC議事要旨(4月27,28日開催分) / セントルイス連銀総裁,オンラインイベントで講演
【欧州】ECB,金融安定報告書 / ユーロ圏欧州新車販売台数(4月) / ユーロ圏CPI(4月) / 英CPI(4月)
【その他】香港市場祝日休場
<海外決算>
アナログ・デバイセズ / JDドットコム / シスコシステムズ
5/20
<国内予定>
国債買い入れオペ(1-3年,5-10年,25年超) /社債買い入れオペ(3-5年) / 貿易収支(4月) / コア機械受注(3月) / 東京販売用マンション(4月) / コンビニエンスストア売上高(4月)
<国内決算>
東京海上H(8766) / MS&AD(8725) / SOMPO(8630)
<海外予定>
【米国】米商務長官,世界的な半導体不足巡る協議開催 / フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月) / 米景気先行指標総合指数(4月)
【欧州】IMF専務理事とECB総裁,講演
【その他】南ア中銀,政策金利発表 / 豪雇用統計(4月)
<海外決算>
アプライド / テンセント・ホールディングス(騰訊)
5/21
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 20年利付国債入札 / 全国CPI(4月)
<国内決算>
なし
<海外予定>
【米国】米韓首脳会談(ワシントン) / 中古住宅販売件数(4月) / 米マークイット製造業,サービス業,コンポジットPMI(5月)
【欧州】グローバル・ヘルス・サミット(ローマ) / ユーロ圏財務相会合(ユーログループ) / 非公式EU財務相理事会 / ユーロ圏総合・製造業・サービス業PMI(5月) / ユーロ圏消費者信頼感指数(5月)
【その他】
特になし
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光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
ウィークリーレポート(2021年5月14日)
5月の第1週の株式市場は、NYダウ▲1.14%、日経平均も▲4.34%と反落となりました。
日経平均は前週比で一時1909円安と大幅安になり、急落の背景としては米国インフレ進行による「経済成長の減速」「FRBの早期利上げ」懸念と報道されていますが、CPI発表に先出5/10月曜から株価は下落し始めており、今回の直接的な下落要因は不明といえるでしょう。
アルケゴス問題によるプライムブローカーのレバレッジ規制強化に伴い、ヘッジファンドのポジションアンワインドが発生という報道がもしあればそちらの方がもっとわかりやすいという印象です。
下落理由があやふやなまま急落していくパターンとしては、2015年のチャイナショック初動時と似ています。当時も急落の初期にはこれといった報道はなされないまま、下落がひと段落した段階で中国発の不況とと報じられ、チャイナショックと後から呼ばれるようになりました。比較チャートでは目先15%強の下落となり、5月中に安値25366円まで下落と見られ、下落トレンドが続くならば、目先、200日線26364円がサポートとして意識されそうです。
ただし米国VIX指数は株価急落前の安値16.68から28.93まで急騰後、週末には半値以下の18.81まで押しており、ひとまずは急落の局面は終了したように見えますので、指数ロングをメインにリスクヘッジには1552 VIX-ETFの買いという組み合わせがよさそうです。
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光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
JGBトレーディングフロア(2021年5月12日)
債券相場は、超長期債が大幅安。米CPIの結果を受けた米長期金利の上昇で、国内債券市場も売り先行で始まった。先物や10年債利回りは、その後もみあいとなったが、この日の30年債入札結果が弱めとなり、超長期債に対する売り圧力が強まった。今晩も米国では30年債入札や生産者物価指数の発表を控え、米長期金利の先高に対する警戒感が続いている
【メモ】
☆30年債入札(70回リオープン,CPN0.7%)落札結果
最低落札価格101円25銭(0.649%)、平均落札価格101円36銭(0.645%)、応札倍率3.12倍(前回3.11倍)。(事前予想中央値100円30銭)