(17:30)
日銀は、この日の金融調節で残存5-10年を対象とした買いオペ金額を400億円増額したことに加え、同年限対象とした指値オペ(固定利回り0.110%)を実施した。指値オペは昨年7月7日以来。固定利回りは10年債の実勢レート(0.090~0.095%)を上回る水準だったため、落札額はゼロ。
日銀当局者は、「このところの長期金利が大きく上昇したことを踏まえ10年金利0%程度の方針を実現するために行った(Bloomberg)」と述べた。
昨年2月、7月の指値オペ発動時に比べその後の債券利回りの低下幅は小さく、海外金利の上昇が続く中において、再度0.10%を試す可能性も。
海外投資家の先物の売り主導での金利上昇ならば、(先物の受渡年限である)7年債を中心に金利高となり中期ゾーンのイールドカーブが膨らむイメージか。
月別: 2月 2018
JGBトレーディングフロア(2018年2月1日)
(17:30)
FOMC声明で3月利上げの可能性が高まり米長期金利の上昇続く中、国内債券市場も買いの動きが鈍い。10年債入札は無難な結果となったが下値を固めるには至らず、夕方の欧州債下落を受けてセカンダリーで、最高落札利回りを上回る0.095%を付けた。
明日の日銀オペは買い入れ増額の予想も高まるが、本日の新発10年債などによる応札で需給は緩みそう。指値オペについては、金利の急上昇がなければ発動は見送られそうだが、市場は実際の発動を確認しないと買いにも動けないとの見方。