TOPIXとドル円に関して

 足元、ドル安円高の動きから日本株は下落傾向にあります。ドル円は110円を挟んで一進一退という感じの動きとなっていますが、2014年以降のドル円とTOPIXの水準において、現在はどのようになっているのかを見てみました。それがチャート1です。
 今年の水準を青丸で囲ったのですが、2014年、2016年に比べて、TOPIXが高い水準にあります。

 この要因として日銀の買いなどが要因として挙げられるかもしれませんが、2015年、2016年の直線的な関係をそれでは説明できません。
 その要因とみられる要素を見たのがチャート2です。チャート2は上がTOPIXの値段、下がTOPIXの予想EPSとなっています。予想EPSの動きを見ていただくと、2015年、2016年はほぼ横ばい、期初に増益期待があったものの、実際は期末になるに従い下がっていったという動きが見られます。翻って今年のEPSの動きを見ると、2015、2016年のレンジを上抜け、1Qの決算発表が終わっても上昇するという展開となっています。
 今後も増益傾向が強まるのであれば、為替が円高に動こうとも、株価が強含む場面が見られるようになるかも知れません。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

政治リスク、地政学リスクに調整(2017年8月18日)

今週の金融市場


 連休中に米国株が北朝鮮リスクから下げたことから、日本株も下げて今週の取引を開始しました。その後米国株がリバウンドしたことから、下げを取り戻す場面がありましたが(リバウンドの要因は北朝鮮がグアムへの攻撃を凍結したとの発表)、トランプ大統領の人種差別者への対応への批判や、スペインでのテロなどから再び下げ、今週の安値圏で取引を終えました。日経平均株価は前週末比-1.31%の19,470円、TOPIX指数は-1.23%の1,597ポイント、マザーズ指数は+0.61%の1,084ポイントとなりました。
 セクター別では値上がりが5、値下がりが28、上昇率上位は海運、石油石炭、サービス、下落率上位は鉄鋼、鉱業、不動産でした。鉄鋼、鉱業の下げが大きかった理由は原油などコモデティの下落率が大きかったことが挙げられます。スタイルインデックスではREIT、マザーズ、東証2部が上昇する一方で、TOPIXバリュー、ラージ70、日経平均株価の下落が大きくなりました。
 経済指標では日本の2QのGDPが14日に発表され(年率・季節調整済・前期比)、+4.0%と予想を大きく上回る値となりました。消費支出、設備投資とも良好な伸びを示す値となっており、交換できる内容となりました。貿易収支は(7月)は3,374億円、輸出(前年比)+13.4%、輸入(同)+16.3%とこちらも良好な値でした。

今後の見通し

 経済指標も企業の決算も良好な内容ではあるものの、政治の混乱や地政学リスクが重しとなり、株価は上値の重い展開となっています。トランプ大統領当選後、投資家は悪い部分には目を向けず、非常に楽観的でしたが、足元、悪い材料にも目を向ける普通の状態に戻りつつあるように感じられます。
 来週はジャクソンホールでの経済シンポジウムが24日から26日に行われます。市場関係者の注目は25日に行われるイエレン議長の金融の安定に関する講演です。また今週、議事録でユーロが高すぎるとの記録があったECBから参加するドラギ総裁の発言も注目されます。
 それが終わると、もうそろそろ9月を意識することになります。9月に入ると米国の議会が再開されます。そこでは9月29日に期限が迫ると見られる、米国の債務上限引き上げが最優先課題となると見られます。就任以来混乱が継続しているトランプ政権が、これを期限までに議会を通過させることが出来るのかという話ですが、これまでを見ていると非常に困難であるかも知れません。そのため、この時期辺りまで株価は不安定な展開となる可能性も考えたいところです。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2017年8月18日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 TB、1-3年、3-5年、5-10年。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of170818.htm

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba170818.htm

(17:30)
【来週の予定】

8/21 民進党代表選告示 米韓合同軍事演習
8/22 20年債入札
8/23 日銀買いオペ(1-5年・10年超)
8/24 流動性供給入札(5-15年)
8/25 日銀買いオペ(5-10年)
【米】イエレン議長/ドラギ総裁講演(ジャクソンホール会合・24~26日)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2017年8月17日)

(17:30)
米長期金利の低下に連れる形で国内債券相場も上昇。先物は6/7以来の高値を付け、5年債入札も好調な結果となった。午後に入り高値警戒感で先物も売りに押された。昨日に続き明日も5-10年の日銀の買いオペが実施されるが、昨日はオファー金額を減額するも応札が少なかったことでさらに上昇する結果となった。日銀がさらに減額をすることは想定しづらいが、その水準が目線となったことや、また盆休み明けでオペの応札額も戻るなら、需要も一旦落ち着くのではないか。

 


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

マザーズ先物おすすめ記事

当社ウェブサイトの「東証マザーズ指数先物のすゝめ」がアップデートされました。ヘッジに際しての使い方や、テクニカル指標を使った売買手法など、実践的な内容となっています。ここのところ出来高が増加している、マザーズ指数先物に関して知るのに良い記事ですので、ぜひご一読ください。

「東証マザーズ指数先物のすゝめ」 https://www.kosei.co.jp/products/learn_mothers-futures.html



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会