大型は小幅高、小型は小幅安の展開に(2017年3月13日)



株式市場概況
 TOPIX指数は前日比+3.39ポイント(+0.22%)の1577.4ポイントと若干上昇して取引を終えました。寄付きは若干前日比マイナスで取引を開始しましたが、その後はじりじりと強い展開となりました。先週の金曜日に発表された米国の雇用統計の非農業部門雇用者数は23.5万人と予想を上回りましたが、前々日に発表されたADP雇用統計(+29.9万)ほどは強くなかったことから、債券市場では金利の低下が見られました。金利低下の影響からドルが弱い動きとなり、ドル円は1ドル=114円60銭程度で推移しています。 
 セクター別では電気ガス、空運、陸運が強く、証券・商品、鉄鋼、海運が弱くなりました。スタイルインデックスではREIT指数が上昇率トップ、そのほか、TOPIXグロース、東証2部指数の上昇が大きくなりました。下落したのは2つでTOPIXスモールとマザーズ指数でした。IPOラッシュを控え、一旦新興株を手仕舞い、その資金をIPOに回す動きが見られるようです。


 今週は米国では利上げが確実視されるFOMC、債務上限引き上げ、予算教書、オランダでは選挙があり、14日にはドイツのメルケル首相とトランプ大統領が会談を行う予定など、イベントが盛りだくさんです。しかし、市場の恐怖感を示すボラティリティ指数は、史上最低水準に張り付いており、何らかの変化があるとは見込んでいないようです。この現実に今後色々と控える予定と市場の想定のイメージのかい離に若干下方リスクが気になるところです。


マザーズ市場概況
 マザーズ指数は前日比-11.78ポイントの1074.85ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は38(16.7%)、下落銘柄数は183(80.6%)、変わらずは6(2.6%)、売買代金は前日比346億円の1370億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はジーエヌアイグループ(2160、前日比96、終値811)、ミクシィ(2121、前日比70、終値5,110)、ディー・ディー・エス(3782、前日比77、終値1,206)、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-620、終値12,010)、モルフォ(3653、前日比-730、終値4,520)、ユナイテッド(2497、前日比-161、終値2,325)となりました。売買代金上位銘柄はジーエヌアイグループ、そーせいグループ、ディー・ディー・エスでした。

マザーズ先物は前日比-21.5ポイントの1051.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は682枚でした。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

好調なADPにより円安ドル高の動きとなり、週末にかけて大型株が買われ、年初来高値圏で取引終了(2017年3月2週)

株式市場概況

TOPIX指数は前週末比+1.02%の1574.01ポイント、日経平均は前週末比+0.7%の19604.61ポイントと前週末比で上昇して引けました。週を通して出来高は少なかったものの、今年の高値圏で引けており、来週に一気に上抜けられるのか注目されるところです。

週末に控える米国の雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計が29.9万人と予想を大幅に上回る値となり、次週のFOMCで利上げが確実視されるようになりました。それにより米国の金利が上昇し、日米の金利差が拡大したことでドル円は円安ドル高の流れとなり、ドル円は1ドル=115円半ばまで買われました。円安を好感し日本株は強含みました。

一方で、商品価格は利上げや在庫増を嫌気し下落し、商品価格の代表的指標であるCRB指数は昨年5月以降支持線としていた200日移動平均線を一気に下回りました。原油価格も11月末以来の50ドル割れとなっており、商品の下落が気にかかります。

セクター別では石油・石炭、ゴム、精密機器が強く、鉄鋼、非鉄金属、電気ガスが弱含みました。スタイルインデックスでは小型が強く、米国の利上げの影響からREITが弱い展開となりました。金曜日はは円安ドル高から大型が強い展開となっており、次週は大型物色に資金が移るか注目されます。

今週発表の注目の経済指標は、まず中国の貿易収支(2月・人民元建て)が挙げられます。輸入は前年比+44.7%と大幅増加の一方で、輸出は+4.2%と小幅にとどまり、貿易収支は-603.6億元となりました。2014年以来の貿易赤字は、旧正月の一時的なものか、それとも何らかの原因があり継続的なものになるのか、今後も継続的に見たいところです。日本の経済指標では、景気ウォッチャー調査(2月)があり、現状判断が48.6(前月49.8)、先行き判断が50.6(前月49.4)となりました。先行きの見通しには楽観的ということで、期待が持てる内容となりました。その他、工作機械受注(2月、前年比)が+9.1%(前月+3.5%)と大きく伸びました。

 

今後の見通し

米株は雇用統計を前に若干下落気味となりましたが、日本株は円安を好感し高値圏に迫りました。日本株はチャート的には高値を目指す形に見えますが、出来高が少なくそれには勢いが足りないように思えます。需給的にはここのところ新聞などでも採り挙げられていた、金融機関のヘッジ売りが無くなっていくので上抜けし易いと思われます。

一方で、商品価格の下落と金利の上昇というのが気にかかります。この2つはリスクオフの動きで、株式市場のみボラティリティも低くリスクオン的な動きとなっています。どちらの動きが正しいのか、現時点では分かりませんが、株式市場のボラティリティが上昇する可能性も頭に入れておきたいところです。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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JGBトレーディングフロア(2017年3月10日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 TB、1-3年、3-5年、10-25年、25年超。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of170310.htm

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba170310.htm

(17:30)
今晩の22:30発表の米雇用統計の結果を受けた米長期金利の動向に注目集まる。
事前予想:+20万人(Bloomberg)

本日の国債利回り


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光世証券株式会社 
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JGBトレーディングフロア(2017年3月9日)

(12:45)
財務省:5年債入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/offer20170309.htm

 

(17:30)
5年債入札が低調となり債券は中期債中心に下落。海外金利の上昇や、金融庁の地銀に対する特別検査実施のニュースも、含み損の外債売却のために国内債売却による益出しと連想され、入札に影響か。

本日の国債利回り


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円安ドル高から寄付きから買い優勢も伸び悩む展開に(2017年3月9日)

株式市場概況

TOPIXは前日比+4.43ポイント(+0.29%)の1554.68ポイントで一日の取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆8,791億円と今週4営業日中3日で2兆円を割り込んでいます。

昨晩の米国市場で、雇用統計の前哨戦として知られるADP雇用統計が発表され、+29.9万人(ロイター予想18万)と予想を大幅に上回る数値が発表されました。良好な数値に市場では来週のFOMCでの利上げが確実視され、金利が上昇し、ドル円が1ドル=114円半ばまで買われました。円安ドル高の動きを好感し、朝方の日本株は前日比で上昇して取引を開始しましたが、その後は伸び悩みました。

セクター別ではゴム、精密機器、ガラス土石が強く、鉱業、鉄鋼、電気ガスが弱くなりました。スタイルインデックスではREIT指数、ミッド400、TOPIXスモールと小型が優位でしたが、マザーズ指数は小幅に下落しました。


引け後の経済指標では工作機械受注(2月)が9.1%と前月の3.5%を上回る好調な値となりました。

 

今晩はECB理事会の結果発表とドラギ総裁の会見があります。明日は日本市場では先物オプションのメジャーSQがあり、その後は米国の雇用統計が注目されます。ここのところ動きの鈍い相場が継続していますが、一段と動きにくい1日となるかも知れません。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-0.22ポイントの1080.63ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は99(43.6%)、下落銘柄数は118(52.0%)、変わらずは10(4.4%)、売買代金は前日比208億円の1220億円と前日比で増加しました。

上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比65、終値5,060)、CYBERDYNE(7779、前日比25、終値1,690)、オンコリスバイオファーマ(4588、前日比150、終値1,121)、下落寄与度上位銘柄はモブキャスト(3664、前日比-281、終値999)、そーせいグループ(4565、前日比-160、終値12,480)、Gunosy(6047、前日比-91、終値2,556)となりました。売買代金上位銘柄はモブキャスト(3664、前日比-281、終値999)、Aiming(3911、前日比-36、終値629)、ジーエヌアイグループ(2160、前日比-11、終値629)でした。

マザーズ先物は前日比10ポイントの1090ポイントで一日の取引を終えました。出来高は957枚でした。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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