朝方は為替が円高に動き弱含むも引けにかけて買われる(2017年2月8日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比+8ポイント(+0.53%)の1524.15ポイントで取引を終えました。前場は為替が円高ドル安に動く場面があり、株価も弱含む展開となりましたが、昼過ぎに円高の動きが止まると、株が買われました。引けにかけて日経平均株価も上昇し、引けの10分ほど前に19,000円の大台を回復しました。

セクター別ではガラス土石、卸売、不動産が強く、石油・石炭、鉱業、水産・農林が弱含みました。ガラス土石は寄与度トップの旭硝子(5201、前日比+76円、終値908円)が、前日引け後に発表した今期見通しが予想を上回るもので上昇率が大きくなりました。原油・石炭は昨日の決算発表で上方修正する企業があったものの、原油価格の上昇によるものは市場に織り込み済みだったせいか、利食い売りが目立ちました。

スタイルインデックスではマザーズ指数が上昇率トップとなりました。唯一の下落はREIT指数となりました。


引け後の企業決算発表では、ソフトバンクが3Q決算を発表しました。売上高は前年同期比-0.3%と伸び悩んでいますが、営業利益は前年同期比+18%と高い伸びを示しました(同社は業績予想を発表していない)。

映画「この世界の片隅に」のヒットで注目された東京テアトル(9633)は、映画関連は増収となったものの、飲食業の待遇改善、改装、不動産賃貸事業での修繕投資の増加などから営業利益は前期比-49%の1.98億円と減益となりました。

リチウムイオン電池関連で注目されるダブル・スコープ(6619)は本決算を発表しました。今期見通しは売上高は前年同期比+32.6%の120億円、営業利益は前年同期比+1.2%の24億円と利益の伸びは低いものとなりました。需要の拡大から設備投資が多く、先行コストの増加から、このような見通しとなっており、株価は一旦は調整するかもしれませんが、押し目は買いたいところです。

半導体や液晶の製造装置を扱うローツェ(6323)は上方修正を発表し、売上高を前回見通し比19.3%、営業利益同18.2%、配当を15円から23円に引き上げました。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比13.23ポイントの1010.69ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は143(62.7%)、下落銘柄数は73(32.0%)、変わらずは12(5.3%)、売買代金は前日比53億円の878億円と前日比で増加しました。

上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比115、終値5,040)、ディー・ディー・エス(3782、前日比100、終値659)、CYBERDYNE(7779、前日比13、終値1,579)、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-120、終値13,250)、TOKYO BASE(3415、前日比-335、終値3,480)、日本アセットマーケティング(8922、前日比-7、終値155)となりました。売買代金上位銘柄はアクセルマーク(3624、前日比205、終値1,595)、ミクシィ、マイネット(3928、前日比270、終値4,115)でした。

マザーズ先物は前日比15ポイントの1011ポイントで一日の取引を終えました。出来高は390枚でした。



本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2017年2月8日)

(08:50)
金融政策決定会合における主な意見 (2017 年 1 月 30、31 日開催分)
http://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2017/opi170131.pdf

米国長期金利の上昇などを受けて、日本銀行が長期金利の操作目標を引き上げるのではないかとの憶測も聞かれるが、2%の物価安定目標にはまだ距離があるため、現在の方針を堅持することが何より重要である。

(10:10)
日銀買いオペ通告 1-3年、3-5年、5-10年、物価連動債。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of170208.htm

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba170208.htm

(17:30)
日銀は、本日も5-10年の買いオペを行うも、結果的には長期ゾーンの金利はほぼ横ばい。既に今月に入ってこのゾーンのオファー金額は2兆円(指値オペ含む)を超えるが、金利低下への寄与は小さい様子。ただ10年債利回りがペッグされる中、明日の30年債入札を無難に通過できれば20年債入札(2/23)まで時間が開くため、需給面の効果で、足元でスティープしたイールドカーブに修正の動きも期待される。

本日の国債利回り


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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

円高ドル安の動きから売り継続(2017年2月7日)

株式市場概況

TOPIX指数は前日比-4.27ポイント(-0.28%)の1516.15ポイントで取引を終えました。米国時間帯に金利低下からドル安の動きが継続したため、ドル円が1ドル=111円中盤から後半で推移したため、寄付きから日本株は売り優勢の展開となりました。SQ週は火曜日まで弱含むというアノマリーがありますが、今回は明日、水曜日に反転できるのか注目です。

業種別では水産農林、空運、不動産が強く、その他製品、鉱業、輸送用機器が下げました。スタイルインデックスは全て下落となりました。小型が相対的に弱くなっています。


個別ではトヨタ(7203、前日比、終値6,346円)が、前日、上方修正を発表したものの下落しました。営業利益を1.85兆円に上方修正したものの、2.05兆円だった市場予想値に届かずに売られました。前日、営業利益予想を254億円から307億円に引き上げたディスコ(6146、前日比+1,920円、終値16,220円)と大幅上昇となり、本日のザラバ中に、営業利益見通しを1,450億円から1,530億円に引き上げた旭化成(3407、前日比22.5円、終値1,052円)と上昇しました。

 

本日引け後の決算では明治ホールディングス(2269)が営業利益をこれまでの見通しから+3.7%、創業100周年記念配当を20円上乗せし、期末の配当を45円から65円に引き上げることを発表しました。NTTデータ(9613)の3Qの進捗は売上高は予想程度ですが、営業利益では高くなっていました。バンダイナムコ(7832)は売上高、利益ともにかなり良い値となっており、明日以降の展開が注目されます。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-2.24ポイントの997.46と小幅安となりました。上昇銘柄数は87、下落銘柄数は130、変わらずは11、売買代金は824億円と前日比で50億円ほど増加しましたが、依然低い水準となっています。

下落寄与度上位銘柄はミクシィ、Gunosy、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ、上昇寄与度上位銘柄はそーせい、TOKYO BASE、ドリコム、売買代金上位はそーせい、リネットジャパン、アクセルマークとなりました。

マザーズ指数先物の売買枚数は136枚、終値は前日比-3ポイントの996ポイントとなりました。



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JGBトレーディングフロア(2017年2月7日)

(12:45)
財務省: 10年債入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20170207.htm

(17:30)
フランス大統領選に伴うリスク回避の動きから米国金利の低下や円高が進み、国内債券も買い優勢で始まるも、その影響は限定的で、利回りの低下は中長期ゾーンに限られた。国債先物の日中高値149.91円はスプレッド取引に絡むもので、オークションマーケットでの高値は149.75円(09:38)。

本日の国債利回り


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高配当&株主優待銘柄スクリーニング(2017年2月、3月権利付き分)

そろそろ3月末が意識される頃合いです。そこで今回は、2月、3月に配当があり、かつ、年1回だけしか配当を行わない、且つ、優待のある銘柄をピックアップしてみました。

表1.スクリーニング結果(2月1日引け時点)

 足元の動きを見るために、2,3月に一括配当と優待のある銘柄群(グループ1)、2,3月に一括配当のみがある銘柄群(グループ2)、TOPIXの10月以降の動向を比較してみました。それがチャート1です。
 チャート1を見るとグループ2が最もリターンが高く、その次がグループ1となり、共にTOPIXのパフォーマンスを上回っていることが分かります。
 ボラティリティはグループ1が最も小さくなっています。リスク辺りのリターンを見てみると、グループ1が良くなっています。

チャート1(2016年10月以降)

表2 リスクリターン


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