株式市場概況
TOPIX指数は前日比+8ポイント(+0.53%)の1524.15ポイントで取引を終えました。前場は為替が円高ドル安に動く場面があり、株価も弱含む展開となりましたが、昼過ぎに円高の動きが止まると、株が買われました。引けにかけて日経平均株価も上昇し、引けの10分ほど前に19,000円の大台を回復しました。
セクター別ではガラス土石、卸売、不動産が強く、石油・石炭、鉱業、水産・農林が弱含みました。ガラス土石は寄与度トップの旭硝子(5201、前日比+76円、終値908円)が、前日引け後に発表した今期見通しが予想を上回るもので上昇率が大きくなりました。原油・石炭は昨日の決算発表で上方修正する企業があったものの、原油価格の上昇によるものは市場に織り込み済みだったせいか、利食い売りが目立ちました。
スタイルインデックスではマザーズ指数が上昇率トップとなりました。唯一の下落はREIT指数となりました。
引け後の企業決算発表では、ソフトバンクが3Q決算を発表しました。売上高は前年同期比-0.3%と伸び悩んでいますが、営業利益は前年同期比+18%と高い伸びを示しました(同社は業績予想を発表していない)。
映画「この世界の片隅に」のヒットで注目された東京テアトル(9633)は、映画関連は増収となったものの、飲食業の待遇改善、改装、不動産賃貸事業での修繕投資の増加などから営業利益は前期比-49%の1.98億円と減益となりました。
リチウムイオン電池関連で注目されるダブル・スコープ(6619)は本決算を発表しました。今期見通しは売上高は前年同期比+32.6%の120億円、営業利益は前年同期比+1.2%の24億円と利益の伸びは低いものとなりました。需要の拡大から設備投資が多く、先行コストの増加から、このような見通しとなっており、株価は一旦は調整するかもしれませんが、押し目は買いたいところです。
半導体や液晶の製造装置を扱うローツェ(6323)は上方修正を発表し、売上高を前回見通し比19.3%、営業利益同18.2%、配当を15円から23円に引き上げました。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比13.23ポイントの1010.69ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は143(62.7%)、下落銘柄数は73(32.0%)、変わらずは12(5.3%)、売買代金は前日比53億円の878億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比115、終値5,040)、ディー・ディー・エス(3782、前日比100、終値659)、CYBERDYNE(7779、前日比13、終値1,579)、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-120、終値13,250)、TOKYO BASE(3415、前日比-335、終値3,480)、日本アセットマーケティング(8922、前日比-7、終値155)となりました。売買代金上位銘柄はアクセルマーク(3624、前日比205、終値1,595)、ミクシィ、マイネット(3928、前日比270、終値4,115)でした。
マザーズ先物は前日比15ポイントの1011ポイントで一日の取引を終えました。出来高は390枚でした。
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