(17:30)
足元の金利上昇により、10年債利回りが0%に達し、日銀YCC(イールドカーブコントロール)による金利上昇を抑える動きが期待されたが、本日の中長期ゾーンの買いオペでも、オファー額の増額なく、上限とみられていた水準を上回ったことで、午後にかけて中期ゾーン中心に売りが膨らんだ。
一方で超長期ゾーンは、比較的底堅い動きとなっており、明日の20年債入札は、波乱なく乗り切れるのではないか。
月別: 11月 2016
銀行株が再び大幅上昇。小型株の上げ幅も大きく(2016年11月16日)
株式市場概況
TOPIX指数は前日比+18.67ポイント(1.33%)の1421.65ポイントで取引を終えました。上昇銘柄数は1580、下落銘柄数は308、変わらずは86でした。売買代金概算は2兆8,561億円と再び3兆円に接近し、市場の活況が続いています。
セクター別では銀行、鉱業、倉庫・運輸の上昇が大きく、下落は不動産のみとなりました。銀行株は依然として上昇が大きくなっています。
銀行株は日銀のマイナス金利導入とともに大きく下落し、投信などでも保有が避けられる銘柄となっていましたが、足元、日本でも金利が上昇してきており(本日は10年金利が0.04%まで上昇。7月末には‐0.29%でした)、収益も改善が見込め、投資信託なども銀行株を持たざるリスクが発生しているため、出来高を伴って連日上昇しています。一方で不動産は金利上昇の悪影響が懸念され、唯一の下落セクターとなりました。スタイルインデックスでも、REIT指数のみが下落し、金利上昇により若干の不動産離れが目立ちます。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比20.94ポイントの907.15ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は175(78.5%)、下落銘柄数は42(18.8%)、変わらずは6(2.7%)、騰落レシオ(25日)は88.40、売買代金は前日比56億円増加の878億円となりました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(前日比175円、終値3780円)、CYBERDYNE(前日比46円、終値1521円)、モルフォ(前日比415円、終値4580円)となり、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(前日比-230円、終値15010円)、アカツキ(前日比-60円、終値2504円)、ブランジスタ(前日比-49円、終値2019円)、売買代金上位はそーせいグループ、イグニス(前日比560円、終値7050円)、メタップス(前日比73円、終値2393円)となりました。
モルフォは昨日平成28年10月期の通期予想の下方修正を発表、営業利益は‐13.7%、当期利益は‐21.3%としました。修正理由は売上高の減少と円高が挙げられました。この決算を受け、悪材料出尽くしとなったことから、モルフォの上昇は大きくなりました。アカツキ、ブランジスタは前週末発表した決算が悪かったことで、2日連続で下落寄与度上位銘柄となりました。
マザーズ先物は前日比18.5ポイントの900.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は498枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
大型株に出遅れた小型株が上昇を見せる(2016年11月15日)
株式市場概況
TOPIX指数は前日比+2.98ポイント(+0.21%)の1402.98ポイントと4日連続の上昇となりました。上昇銘柄数は805、下落銘柄数は1031と下落銘柄の方が多くなり、売買代金は前日から微減の2兆5,886億円となりました。
上昇セクターは銀行、倉庫・運輸、医薬品、下落セクターはパルプ・紙、海運、陸運となりました。銀行の上昇は連日の米国での銀行物色の他、昨日発表された決算で3メガバングの決算で7-9月期が特殊要因とはいえ、5%増益となったことや、三菱UFJが自社株買いを発表したことなどが材料となりました。パルプ・紙は前日決算発表した北越紀州製紙(3865)が通期見通しの下方修正により前日比-53円の594円まで売られたことの影響から下げ幅が大きくなりました。
債券市場では金利の上昇が継続し、10年金利は+0.006%と約2か月ぶりにプラス圏に浮上しました。
経済指標
本日は首都圏マンション販売が発表され、前年同期比‐0.6%、前月比で‐15.2%、契約率は61.6%と低調となりました。単価は上昇傾向が継続しました。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比15.92ポイントの886.21ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は103(46.2%)、下落銘柄数は114(51.1%)、変わらずは6(2.7%)、騰落レシオ(25日)は83.50、売買代金は前日比338億円の822億円となりました。
上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(前日比940円、終値15240円)、CYBERDYNE(前日比73円、終値1475円)、ミクシィ(前日比45円、終値3605円)となり、下落寄与度上位銘柄はアカツキ(前日比-346円、終値2564円)、ブランジスタ(前日比-282円、終値2068円)、ストライク(前日比-1220円、終値15470円)、売買代金上位はそーせいグループ、メタップス(前日比109円、終値2320円)、CYBERDYNEとなりました。
そーせい、CYBERDYNEは、前日の決算内容は今一つでしたが、織り込み済みで大きく反発しました。アカツキは昨日の決算発表で通期利益予想のレンジを引き下げたため、大幅安、ブランジスタは前日引け後本決算を発表し、今期見通しで純損失を見込むことを発表したため、売られました。
マザーズ先物は前日比25.5ポイントの882ポイントで一日の取引を終えました。出来高は373枚でした。
本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
JGBトレーディングフロア(2016年11月15日)
(14:30)
昨日の米長期金利が2.30%をつけた後、反転に転じたことで、午前の国内債券も巻き戻しの動き見られたが、5年債入札が不調に終わり、先物中心に再び売られる展開。14時過ぎて10年債(#344)利回りは、9/21以来の0%に上昇(前日比+2bps)。
(17:30)
日銀オペの基準になる明日の10年債の公社債売買参考統計値は、0.000%。この水準に到達した結果、次の日銀の動向を確認しない限り、金利は上にも下にも動けない状況か。
明日の10:10のオペ通知の内容には注目集まる。
従来通りであれば、金利の水準を「容認」とした先物に機械的な売りが集中する可能性も。一方、金利の上昇次第では14:00に指値オペが通告される可能性もあり、結果的に大荒れの展開になりそうな点に注意。
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光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会
JGBトレーディングフロア(2016年11月14日)
(17:30)
国内債券は、中~超長期全般で続落(利回り上昇)。中期ゾーンは、日銀がイールドカーブコントロールで示した9/21前後の利回り水準を上回り、10年債も-0.015%と0%まで1.5bpsに迫る動き。
明日以降、10年債利回りのプラス領域に上昇した場合の指値オペの有無や、あるいは、16日に予想される日銀オペの中期ゾーンのオファー金額など日銀の動向にも注意が向きそう。その意味では外部環境次第も、明日の5年債入札もやや慎重な対応となろう。