債券相場は上昇。先物の限月交代や12月の国債大量償還に伴う潜在的な買い需要が意識され始め、ドル円相場も10月以来の円高水準に振れていることから買いが優勢の展開となった。ただ明日の20年債入札対する警戒感が、前回入札が不調だったこともあり依然強く、上値を抑える形となった。足元での金利低下ピッチが速く、高値警戒感があるものの、投資家は買い遅れ気味で底堅い動きが続くとの見方。
【メモ】
*****
株式市場の日々の動きをレポートします。
債券相場は上昇。先物の限月交代や12月の国債大量償還に伴う潜在的な買い需要が意識され始め、ドル円相場も10月以来の円高水準に振れていることから買いが優勢の展開となった。ただ明日の20年債入札対する警戒感が、前回入札が不調だったこともあり依然強く、上値を抑える形となった。足元での金利低下ピッチが速く、高値警戒感があるものの、投資家は買い遅れ気味で底堅い動きが続くとの見方。
【メモ】
*****
債券相場は大幅上昇。長期金利は約2カ月ぶりの低水準0.715%を付けた。米長期金利が弱めの経済指標で低下したことに加えて、日銀植田総裁が国会答弁で金融緩和策の継続姿勢を強調したことも買い戻しの動きを強めたようだ。ただ午後に入って先物が146円台に達したところで買いが一巡、来週の20年債入札を意識したポジション調整で上げ幅をやや縮めた。
【メモ】
日銀植田総裁答弁ポイント(衆院財務金融委員会、引用:Bloomberg)
・輸入物価上昇というマイナス効果がある一方、インバウンド消費を含む輸出増やグローバル企業を中心とした企業収益に好影響を及ぼす面もあり、一概に円安が経済にマイナスと言い切ることもできない。
・実質賃金下落の大きな要因はインフレ進行によるものであり、輸入物価上昇に円安が効いているのは事実としたが、インバウンドに関連した中小企業も含めて、円安が企業収益や雇用を引き上げ、雇用者所得に好影響を与える可能性もある。足元の実質所得低下のほとんどが円安の影響ということではない。
・食料品や日用品の値上げによる低所得者層を中心とした家計負担への理解を示すも、円安の功罪を説明することで為替相場に直接働き掛けるような金融政策運営を行わない方針。
・YCCの枠組みの下で、粘り強く金融緩和を継続することで経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていく。
・賃金と物価の好循環が強まっていくかどうかに関する不確実性が大きく、現時点では物価安定目標の持続的・安定的な実現を十分な確度をもって見通せる状況には、なお至っていない。
・(日銀の金融緩和継続と政府の総合経済対策との整合性)両者の間で物価情勢に対する基本的な見方や目指している方向性は一致していると認識している。
債券相場は中・長期債や先物が小幅高。前日の米長期金利上昇を受けて売りが先行したが、この日の中期ゾーン対象の流動性供給入札を無難に通過したことで買い安心感が広がった。
一方、超長期債は来週の20年国債入札への警戒感から上値を抑えられた。日銀政策修正観測が残る一方で、欧米の利上げサイクルは最終局面との見方が強まり、国内金利に対する先高観やや後退したことから、長期金利の0.8%以上では投資家の一定の買い需要が見られ、底堅い動きは続くとの見方。
【メモ】
☆流動性供給入札(393回、残存1年超5年以下)落札結果
募入最大利回り較差 -0.010%、募入平均利回り較差-0.013%、応札倍率3.81倍(前回3.48倍)。
債券相場は大幅高。米長期金利が予想を下回る10月CPIの結果を受けて急低下した流れを受けて買いが先行、長期金利は約1カ月ぶりに0.8%を下回った。また内閣府がこの日発表した7-9月期のGDPが市場予想を下回る減少(前期比年率2.1%減)となったことも債券相場には支援材料となった。金利の急低下を受けて日銀はこの日の定例国債買入れオペで中長期ゾーンのオファー額を減額したが、影響は限定的だった。
【メモ】
☆日銀買入オペ1年以下1500億円、1-3年3750億円(500億円減額)、5-10年5750億円(1000億円減額)、10-25年2000億円、25年超1000億円。応札倍率は、1.59、2.00、2.24、2.48倍。
債券相場は上昇。この日の5年債入札が好調な内容となり、投資家の需要が確認できたとの安心感から買いが優勢だった。先物も午後からディーラーの買戻しで上昇基調を強めたが、買い一巡後は、今晩発表の米国10月CPIでは改善の動きが依然鈍いとの見方も強まっていることや昨年10月以来の円安水準に達した為替相場が介入警戒も含めて不安定化することが予想され、様子見モードが強まりもみ合いとなった。
【メモ】
☆5年債入札(163回,CPN0.4%)落札結果 最低落札価格99円90銭(0.421%)、平均落札価格99円91銭(0.418%)、応札倍率4.17倍(前回4.06倍) (事前予想価格99円86銭)